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お城の瓦の上に「桃」?

🏯お城の瓦の上に「桃」?

皆さんは小倉城の瓦に「桃」🍑が乗っているのをご存じですか?
実はこれ、縁起物の印なんです😊

桃は中国大陸から日本へ伝わり、
『古事記』にも登場するほど古い果物。
古くから邪気を払う霊的なものとして扱われ、
不老長寿や健康を願うシンボルとして好まれました。
お城にこうした形の瓦があるのは、
「城が長く在り続けること」や「家が繁栄すること」などを表現したものだったとされています。

全国でも、犬山城や大阪城などで
「桃の瓦」を確認することができます🍑

現在の小倉城が復興再建されたのは、昭和34年のこと。
発掘調査などでは、こうした「桃の瓦」は
出土していないため
細川忠興公が築城し、小笠原氏が治めた江戸時代にも
同様の瓦が存在していたかどうかは
残念ながらはっきりと分かりません。

しかし昭和に再建する時、当時の人々が
縁起の良い桃を瓦に飾ることで
小倉城と小倉城下の幸せを願ったのかもしれませんね☺

桃の瓦は小倉城の登城入り口と、
4階から5階にかけてある破風(はふ)の部分に
見ることができます🍑
ぜひ実際に目で見て確認してみてください!

<参考文献>
『日本大百科全書 23』1988
『日本国語大辞典 第二版 第十二巻』2001
『北九州市埋蔵文化財調査報告書第196集』、同『第197集』1997

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