240803土 たましい目線



何でこんなことを言うのかと自分でもわからないまま話している時がある。

自嘲しない。たぶん合っている気がする。

聞いている人は、自信のある言葉と感じているかも知れない。そんなものはない。

今日は何回か、自分でもわからない自信のある提案をした。

芸歴1年目の10代の漫談家がいた。幼い頃から家業の飲食を手伝い、人に説明するのが好き、と言い切る男の子。なんとなく、こんな漫談をしてみてと伝えた。

自分で自分を応援するような、俯瞰の漫談。

ウケるかどうかなんて考えていない。なんとなく、似合うと思った。頭の中で、彼が話している映像が視えるので、それを伝えているだけ。創造や発想というより、伝言。こんなことがよくある。

昼には、お笑いを始めたばかりの子とzoomでお笑い相談会。この時も、何でこんなこと言うのかと思いながら、頭に浮かんだことを伝言した。

フリップの中に、幾つかのキャラクターがいた。もちろん、俯瞰で描いている。なんとなく、途中でキャラクターの目線視界のイラストを挟んでみて、と伝えた。変なこと言ってる、と自分で思った。






急に、これを書くのが飽きてきた。



頭の中に浮かんだ、漫談家の自分を俯瞰した漫談と、フリップ芸人の視点の移り変わりで魅せる物語は、いつか現実に観られるかも知れないし、今日のダメ出しの途中に浮かんだ映像が最後かも知れない。


そんなことは日常なのでどっちでもいい。


思い出した。リズムを使ったコントをしている子に、今の音源を暗い印象の不協和音みたいにしてみて、と伝えた。不協和音てちゃんと知らんけど。とにかく、ネタが心に引っ掛かると思った。


さっき、中山功太の映画紹介の文章を読んだ。あんなのが書きたいのに、書けないことを知っている。わかったて、そんなことできるわけない。


何が違うのかと考えた。


あゝ俯瞰が上手なんだと思った。全体が整った、圧倒的な感じ。そう言えば、スマートに対義語を言い切ってたな。


全体を捉えて、必要な言葉で、自分らしい表現をする。ええなあ、なんなん出来て。


読んだ方がいいよ、と思う。才能に触れるって大事。


俯瞰の才能に触れて思い出した。漫談とフリップとリズムネタのダメ出し。頭の中の、掴めない粒子みたいものをさささーと集めて書いてみた。


読み返した時に、なんやこれてなりそう。


まあ、タイムカプセルみたいで楽しい気がする。


なんそれ。


俯瞰て、たましい目線やね。


自分を視たり、一瞬で視野を変えたり出来る、それが魂やん。


魂て、タクシーと似てる。


似てない。


優しい、とも似てる。


は?



我ながら、らんぼーな文章。丁寧さの欠如。苦手。



中山功太の丁寧なところに感動していると思う。









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