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彼らの足跡をたどって バンコクおすすめレストラン(三毛猫さんにインタビュー)〜旅行記 再びバンコク編②〜【Na Aroon】
「忙しいから、手短かにお願いね! えっ、名前?名乗るほどのものじゃないわ」
ほんの少し気怠るそうに、そう言ったのは、配色がとても美しい三毛猫のN子さん。今回の取材に協力してくれた。
「それにしても、とても素敵な場所ですね〜。こちらには長くお住まいなんですか?」と聞くとN子さんは「ええ、ほんとうに良いところでしょう。でも、住んでいるってほどではないのよ。たまたま、このあたりまで散歩に来たとき、この場所を見つけたの。それ以来の、ルーティンよ。
ここは静かで、ほら、この建物もとっても素敵でしょ。
おまけに、今いるここが昼寝にちょうど良いの。ここがわたしの特等席」と話した。
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たしかに、これは寝心地も良さそうだ。「ところでさっそく本題なのですが、あの人たちについて覚えていることを教えてください」と言うとN子さんはこう語りはじめた。
「あぁ、あのひたちね。よく覚えているわ。
ふたりとも、、、とくにおんなのひとはニコニコしながらずぅっとわたしのことを眺めていたんだもの。
でも、礼儀をわきまえたひとでね、気安く触ってきたり大きな声で騒いだりせずに、ただうれしそうにわたしを見つめるだけだったから、ちっとも不快じゃなかったわ。
それで、彼らはね、窓際の席に座ったの。だからわたしはこうして、この場所からふたりの会話を聞いていたのよ。
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彼女は、席にすわって、目をきらきらさせながら、『わぁ~』とか『素敵』とかたぶんそんな感じのことを言っていたとおもうわ。
それから、ずいぶんとメニュー選びに時間がかかっていたようだけれど、それもきっとそうよね、だってここはメニューがとても豊富なんだもの。
それで、彼女がこう言ったの。『どれもすごくおいしそうで、迷っちゃう』と、たぶんそんなこと言ったとおもうの。
そうなのよ、ここはタイ料理に限らずバラエティ豊富なビーガンメニューもあるからね。
それで、何を注文したかって? たしか、、、ビールとレモングラスジュース、それからMixed Entreeつまり前菜の盛り合わせ、それから、、、パッタイとマッサマンカレーって聞こえたかしら。
えっ日本語?日本語なんてもちろん、わからないけれど、英語が聞こえてきたの。ここのスタッフには流暢な英語す、キュートなおんなのこがいるのよ、その子と話してたわ。あっ、でも日本人の彼女はそんなにペラペラってほどではないみたいだけどね」
そこでわたしも彼らと同じものを注文してみた。
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レモングラスジュース(ジュースと言っても甘くない)
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「彼女、とっても満足そうだったわ。そりゃそうよ、だってここの料理は最高だもの。オーガニック野菜を使うとか、材料にもこだわっているみたいなのよ。
それになにより、彼女、この店の雰囲気がとっても気に入ったみたい。ふたりとも、とってもリラックスしているように見えたわ。
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この建物はね、たしか1942年ごろに建てられたものだって聞いたことがあるんだけれど、彼女はまるで当時に思いを馳せるみたいに、じっくりとその部屋の雰囲気を味わっていたわ。
彼女がとっても喜んでいるから、彼もとっても嬉しそうだった。
彼って、ちょっとえらそうだけれど、きっとやさしいのね、おくさん想いなんじゃないかしら?
さて、そろそろ、この辺でいいかしら?これから昼寝の時間なのよ。
でも、あなたはせっかくだから中庭でも見にいったらどうかしら?このレストランはホテルと併設されていて、奥にプールもあって素敵なのよ。ぜひ、見にいって」
そうN子さんが言うので、行ってみることにした。
たしかにそこは、緑が多くて落ち着いた美しい中庭だった。
ここで今年のホリデイをのんびり過ごせたら、なんて素敵なんだろうとわたしは思った。きっと彼らもそう思ったにちがいない。
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今回、N子さんに取材してわかったことは、【Na Aroon】は素晴らしいレストランであり、ここを訪れた彼らは大満足して、彼らのお気に入りになったということだ。
きっと彼らは、また次のバンコク滞在でもここを訪れることだろう。
そのときまでわたしは、このまちのどこかで彼らを待つことにしょう。
(おわり)
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取材のオフショット
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【あとがき】
ここで言う『彼ら』とはもちろん、わたしたち夫婦のこと。とても素敵なレストランだったので記録しておきたかったのだけれど、自分視点の文章だと面白くなくて書く気がおきなかった。
そこで、なんか良い方法ないかなと思いついたのが、このお店にいた猫ちゃんたちだった。インタビュー記事はどう書き表すかが少し難しかった。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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