誕生日嫌いの誕生日。異国の地で祝ってもらう。〜旅行記ホーチミン編2024③〜 MAI HOUSE SAIGON
誕生日を迎えるとき、「いくつになるの?(いくつになったの?)」と聞いてくる人がいる。
そのたびに「いくつだっていいじゃないか、そんなこと聞く意味ある?」と思ってしまう。
健康で何もなければあとどれくらい人生が残っているかのおおよその目安としてや、今までだいたいこれだけの年数を無事に生きてきたということがなんとなくわかれば、歳なんて意識する必要はないと、わたしは思っている。ましてや、他人が知る必要なんてない、と。(こどもとかは別かも)
人に歳を言って先入観とか固定概念を持たれたくないし、何より自分自身が歳を言い訳にしたくない。
歳は誰もが当たり前に取るものなのに、最近は歳を言いにくくなってしまった自分がいる。
今のわたしの年齢だけ聞くと、一般的にどういうイメージを持つだろうか?おばさん??
(だから、プロフィールに年齢を載せるのをやめようと思った。自己紹介の文に○十代からの自分探しと書いてしまったのを消そうかと思ったのだけれど、初めて書いた文だからとりあえずそのままにしておく。わたしの年齢が気になった方は見れます)
誕生日はもう嬉しくない。
この歳、生まれてはじめて異国の地で、誕生日を祝ってもらった。
祝ってもらったというか、夫に例年通り体験型プレゼントとして、今年は異国に連れてきてもらい、その異国の人が仕事をしたまでだ。
誕生日のプレゼントとして初のホーチミンと大好きなバンコクに連れいってもらった。そこに行けることが嬉しいだけで、それ以上、誕生日のことはどうでもいい。それは誕生日とは関係ないと思いたい。
「お誕生日おめでとう」の言葉も、いまのわたしにはもう響かない。
ホーチミンには、早朝ついたので朝からたくさん歩き回って、クタクタになってホテルに戻ってきた。
チェックインをしてお部屋に案内していただいたあと、ふぅと息をついてソファで休んでいたら、部屋のドアがノックされた。
「??」と思い、のぞき穴からのぞくと、ふたりの若いスタッフが立っていて、ドアを開けると、かわいいフラワーアレンジメントとケーキがのったワゴン見えた。
ふたりはドアの外でちゃんと靴を脱いで(わたしたちが裸足だったから?)それらをお部屋に運んでくれた。
最初、夫がお金を払って用意してくれたのかと思ったのだけれど、それは違った。(どうやら妻が誕生日だってことは、さりげなく言ったみたいだけど)
まったく予想外の出来事にびっくりしながらも、とても喜んでいる自分がいた。
ケーキやかわいいお花が嬉しかったのもあるけれど(どちらも大好物)、まちがいなくホテルからの心遣いがとても嬉しかった。しかも異国の地だと余計に。(ホテル的には単なるサービスの一環としてどうってことないかもしれないけれど)
そしてなにより、英語が得意ではないはずの夫が、すこしでも多くわたしを喜ばせたいとおもって、はたらきかけてくれたんだと思うとそれがもう、とてもうれしかった。
ケーキにもカードにもハッピーバースデイとは書かれているけれど、この場所に年齢を意識するものは何もない(もしここに書いてあったらちょっと変だし、怖い)
バスタブにお湯を張り、満ち足りた気分で、今日の旅の前半戦の疲れを癒した。
お風呂上り、わたしはケーキをほお張りながら、自分の年齢をひそかに感じ、今日まで(何十年間も)無事に生きてこられたことに感謝した。
誕生日こそ、わたしがまわりのひとに感謝したいとおもう。
【MAI HOUSE SAIGON HOTEL】
まわりの環境も良く、静かなところにあります。洗練されていておしゃれできれいです。朝食も質が良くてとても美味しかった!
今回はジュニアスイートというお部屋に泊まりましたが、都内とかで泊まったらたぶん15万~20万くらいしそうなお部屋がベトナムだと3万円台で泊まれるそうで(夫曰く)とってもお得でした。(次回はもう少し小さいお部屋でも良いかも)
静かな環境で、モダンでクラシックで洗練された雰囲気が好きな方、ホーチミン滞在の時におすすめです!
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