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旅行記ホーチミン編2024④1泊2日旅のハイライト(備忘録)

チェーを食べられなかったことと、パジャマを買えなかったことくらいが心残りであっても、1泊2日で本当にホーチミンを楽しむことが出来たと思う。欲を言えばもっと行きたいところがあったのだけれど、今回はお試しだったので次回の楽しみにとっておこう。ベトナムにとても興味を持ったので、ぜひまた行きたいしほかの都市にも行ってみたい。
さてこれは、わたしの旅のハイライト。(自分の備忘録としても)

活気あるホーチミン 、とにかくバイクの数がすごかった!


東南アジアの魅力を引き立てるもののひとつに、無数のバイクが走るあの光景があるのではないかと、わたしは思っている。
6年前はじめてバンコクを訪れた時、その光景を目にして驚き、そして鳥肌が立つくらい感動したのを覚えている。そこから感じるのは生命力みたいな、人々から発せられるパワーだった。
しかし、ホーチミンのバイクの数はバンコクのそれをはるかに凌ぐ圧倒的なものだった!それに加えて、普通のバイクに3人とか、あるいは小さな子供を含めた場合4人で(一家で?!)乗っている。
雨が降れば、運転手がバイク用の雨合羽を着て(丈が長くてバイクの前後までカバーできるようなもの)同乗するものはその雨合羽の裾のなかに一緒に入ったりするのだ。
子供たちが乗っていたりすると、まるで百足の仮装みたいで、その姿がなんだかとても微笑ましかった。
そして、わたしはこの地で初めて、ふたり用の繋がった雨合羽があるということを知ったのだった。
ところで、これだけたくさんのバイクがビュンビュン走る中、車で走る方が難しいのではないかと思っている。
バスや車に乗った時、ぶつからないかこちらの方がハラハラしてしてしまう。とくに車線変更や曲がる時が怖かった。(寄せていく方側にも次々バイクが突っ込んでくるし、バイク同士も玉突きを起こさないか心配で、きっとわたしなら曲がりたくても怖くて直進してしまうんだろうなぁ)
それなのにスマホいじったりしながら運転してるひともいて、ベトナムのひとは器用なのかなと思った。

実は気になっていたバインミーを初めて食べた!Huynh Hoa(フィン・ホア)

実はずっと前からひそかに、バインミーが気になっていた。でも、ほんとうに食べたかったら、日本でもバインミーというものをたべることができたのかもしれないので、バインミーを「ただ食べたかった」わけではない。
あのガラスケースがついた屋台に憧れていて、道端でそれを作ってもらうのを見てみたかった。ガラスケースというものが好きだし、混沌としたアジアの街で、そこから作られるものがフランスパンに挟んであるサンドイッチだなんて素敵だなと思っていた。
今回、訪れたお店は屋台ではないけれど、行列ができるほど、とても人気のお店ということだった。

メニューは1種類のみ
行列ができると言われていたけれど、たまたまか?すぐ買えた
イートスペースは奥だけだと思ったけれど、となりもそうみたい
ひとつ68,000VDN(¥408くらい)
手前にある袋に入った野菜やピクルスを自分で挟む 
大きいのでカットしてもらった
2人で半分ずつでも十分なボリューム
憧れの屋台みたいにガラスケースがあった

いろんな種類のハムとレバーペーストが入っていて、ボリュームがすごい。パンも外側はさくっとして、とても美味しい!最初はレバーペーストが嫌だなと思ったのだけれど、変な臭みも感じず、美味しく食べられた。人生初のバインミーがここで正解だったとおもう。

わたしは市場が大好き!ベンタイン市場VSタンディン市場

アジアの市場ってなんであんなにわくわくするんだろう。もしかしたら、アジア旅行では一番テンション上がっているの市場かもしれない?
それは観光客向けの市場じゃなくて、ローカルなほどテンションがあがる。
ベンタイン市場も楽しかったけれど、店員さんが前のめりだとあれこれ言われるのが面倒くさいし、しつこく迫られたらどうしようと思ってしまい、ほとんど足を止めることが出来なかった。(自分のそういうところ、克服したい)パジャマとかベトナムっぽいセットアップが売っていて、部屋着に買いかった。
それから、観光名所になっているタンディン教会(ピンクの教会)は、さくっと通過したくせに、その向かい側に市場があったので行ってみた。
こちらのタンディン市場はローカルな雰囲気で、なんだかとても良い感じだった。客引きもされることもなく、のんびりしたローカルな風情を楽しむことが出来た。やっぱり、わたしは市場が好きだとおもった。

タンディン市場
気になるデザートのお店
地元の子っぽい女の子たちがたべていた

クラシカルな市民劇場で見たA.Oショーは、、、斬新だった?!

市民劇場はこじんまりしているけれど、クラシカルで趣のある美しい劇場だ。ショーはギリギリに予約したので、席がほとんど埋まってしまっていて、前方の端のほうだったけれど、劇場とショーの雰囲気を味わうだけでも良いとおもった。
18時開演で、交通渋滞が激しい時間帯の土砂降りのなかGrab(タクシーのようなもの)で劇場の前まで乗りつけた。
A.O(アー・オー)ショーはベトナムの生活に欠かせないという竹や籠を使って、ベトナムの文化や伝統を伝えるアクロバッティックなパフォーマンスショーだ。ベトナムの民族音楽も生演奏で聞ける。
ショーのはじめはベトナムの農村の暮らしを表現していて、それは神秘的な雰囲気だったり、芸術的だなあと思っていたのだけど、中盤くらいから普通の服に着替えてコント?! ボイパ(ボイスパーカッション)?! ストリートダンス?!(ダンスのことはよくわかりませんが) アクロバット?! そして、戻った。
これがベトナム人の感覚なのかと、ちょっと不思な構成だったけれど、次々楽しめてあっという間の1時間だった。
パフォーマーは若いひとが多くて、みな表情からも希望にみち溢れているように見えた。こんな素敵な街で、このひとたちは生き生き暮らしているんだなぁと勝手に想像して(これはわたしの癖)、そちらの方が感慨深かった。
外に出るとすっかり夜になっていて、振り返ると、夜空に浮かぶ白亜の劇場は、昼間に見た時よりいっそう美しく、壮麗だった。

夜の方が良い
オペラハウスとして建てられた
ショーが終わるとパフォーマーの方達がこの階段に座っていて記念写真を一緒に撮れる

行くなら覚悟をもって、戦争証跡博物館

楽しい旅行に来ているのだから、わざわざ悲しい思いはしたくないとわたしは思っていたのだけれど、夫の希望で行った。
けれど、ベトナムという国を知る上でも、これは避けては通れない事実だ。
子供の頃、ベトちゃんドクちゃんという双子をテレビで見た。
ベトナム戦争で使われた枯葉剤の影響で、体がつながって生まれてきた双子。(なんとわたしと同い年くらいだった)
当時、彼らのことは何度もテレビで放送されていたので、その存在は知っていたけれど、ベトナム戦争についてはまったく知らなかった。
入場料は40,000VDN(約240円)、日本語のオーディオガイドも借りた。(別途同じ料金かそれ以上、忘れた。そして機材と交換に現金で結構高いデポジットを払う、無い場合はパスポート預けてる人もいた)
オーディオガイドはかなり詳しく説明していて、もし全部聞いたらとんでもなく時間がかかりそうだったので、はじめだけ聞いてあとは飛ばした。
言葉で聞いているだけでもつらかったけれど、展示されている写真はほんとうに生々しくて、わたしは苦しくなり、見ていられなかった。
街で優しくしてくれた人たちや、元気にバイクで走っている人たちを思い浮かべると、涙があふれてきて、でも、ひとりだけ泣いているなんて恥ずかしくて、どうしようもなくて、展示室を出たのだった。
あとで調べてみたら、日本の経済は、このベトナム戦争でアメリカに加担することによってずいぶんと潤ったのだとか。
でもその一方で、それに反対してデモを起こしてくれた日本人たちがいたということが救いだ。
博物館を出て、通りを歩きながらわたしが思ったことは、なぜか「命をつないでくれてありがとう」だった。自分でもよくわからないのだけど、平和そうに暮らしている老若男女をみて、そう思ったのだ。

※こちらの博物館は感受性が強すぎる人にはわたしはおすすめできないかも

(おわりに)思いを馳せる。懐かしさと希望が交差する街。


ホーチミンにいるあいだ、20年前のうちだ君のことを思い出した。
バイト先にいた彼は同い年の大学生で、バックパッカーで東南アジアを旅していた。タイ、カンボジア、ラオスとか。
よく煙草を吸いながら、遠い目をして「ベトナムは良いよ~」とお気に入りの国について語っていた(アオザイが良いんだよぉとか言ってたなぁ)
わたしは、外国に興味があったのでよく彼の話を聞いていたから、「現地で合流して一緒にまわろうよ」と誘ってくれたけれど、そのときは勇気が持てず行くことが出来なかった。
当時はスマホなんてないし、少ない情報源のなか『地球の歩き方』を手に、いったいどんなベトナムを見て、どんな体験をしたのだろうか。
わたしは街をあるきながら20年前のベトナムの様子に思いを馳せてみた。今更だけれど、もしかすると今こそ?、若いうちだくんが眩しくみえて、そのころの話をすごく聞きたくなった。


 バンコクの旅に続く

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