【国宝探訪】大新田氏展@群馬県立歴史博物館

この探訪記は2019年5月1日のものです。

天気が心配でしたが、朝、雨が降っていなかったので、GW中に行こうと思っていた群馬県立歴史博物館へ行ってきました。
東京から行くと、高崎の一つ手前の倉賀野駅からバスで行きましたが、湘南新宿ラインや東京上野ラインで乗り換えが少なくて行けるのがいいですね。


中央下が赤糸威鎧

「大新田氏展」という企画展示で青森の櫛引八幡宮が所蔵している国宝・赤糸威鎧が展示されていました。八戸まで見に行かなくて済むというわけです。櫛引八幡宮まで見に行きたいという気持ちもありましたが、なかなか行く機会がなかったんですよね。
菊の花の金の細工がものすごく細かくて、綺麗で、重厚感もあって、素敵な鎧でした。鍬形も大きくて立派で、これぞ大鎧って感じでした。

新田氏と言えば、新田義貞なんですけど、それほど史料が遺っていないので、鎧以外は展示としてはそれほど興味をひかれるものはなかったです。新田義貞のものではないかと伝わる兜は遠くから見ると単なる鉄兜みたいな感じなのですが、放射状の線の間に金で神様の名前が書いてあったりして、よく見れば凝った造りのものでした。
というか、新田義貞って分倍河原の戦いとか稲村ヶ崎の伝説とかは知ってましたけど、群馬の人だったのね・・・。
戦国時代の武田家の家臣、山本勘助の名前が出てきたことで有名な市河文書、この展覧会でも1333年の市河文書が展示されていました。市河家はずっと北信濃を領地にしていたみたいですね。

時間がたっぷりあったので、常設展も観てきました。見るまですっかり忘れていましたが、群馬って埴輪が結構出土してるんですよね。
はに丸のお供のひんべえみたいな馬とか、大小様々な埴輪が展示されたスペースが一番よかったかも。この翌年の2020年にこの時に見た埴輪などの「群馬県綿貫観音山古墳出土品」が国宝に指定されました。数と状態を考えると国宝にふさわしいと思います。このとき常設展でじっくり見てきてよかったです。

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