【国宝探訪】多宝塔巡りの旅1日目
この探訪記は2015年5月4日のものです。
大阪と和歌山の国宝の多宝塔を巡ってきました。1日目は大阪・泉佐野市の慈眼院と和歌山・岩出市の根来寺に行きました。慈眼院は国宝の多宝塔では最小(高さ10m)で、対する根来寺は大塔の名前が示すように最大(高さ40m)です。
いつもの時間の新幹線で京都を通り越して新大阪へ。大阪で逆方向の環状線に乗りそうになりましたが、なんとか無事に日根野に到着。
まずは、慈眼院へ。慈眼院の多宝塔拝観は予約制です。受付に行くと建物の裏側に案内されました。苔むした庭のようになっており、表とまったく異なる趣でした。開けてくださった木の門をくぐると、そこはさらに苔むした庭になっており、奥に多宝塔が静かに建っていました。
慈眼院の多宝塔は写真で見たときは基壇が高く不安定な感じに見えたので、あまりいい塔には思えなかったんです。
実際は新緑と苔むした庭に映え、清々しい風情がありました。奥にあるので、写真を撮るのが難しいのだと思いました。
バスの時間が中途半端だったので、長居しました。その間、表側には何組か拝観客が来ていたようですが、多宝塔のあるエリアには私一人でした。じっくり見られてよかったです。
それから、和泉砂川駅まで行き、バスで根来寺へ。初めて和歌山県に入りました。岩出図書館バス停から歩いているうちに、雨が降ってきました。すぐ止むかと思っていたら、だんだん激しくなってきました。根来寺に着いた時には結構な雨でしたが、受付の方が傘を貸してくださいました。本当に助かりました。
受付を済ませ、境内を歩いていると、本坊の右に塔の屋根にしてはやたら巨大な屋根が見えました。あんなにでっかいのと思わず目が点に。
大塔、大塔と呼んではいましたが、まさかここまで大きいとは。
全景を見て思ったのは、ちょっとメタボかな。上層と下層を繋ぐ亀腹が巨大でインパクトがあります。
この多宝塔は内部も拝観できるんですが、内陣は円形なんですね。なかなか興味深かったです。
雨が結構降っていたので、早めに切り上げようかと思ったとき、弾痕を探すのを忘れていたことに気づきました。秀吉の根来攻めの痕らしいのですが、ネットで検索すると、ちょうど目の前にあった傷がその弾痕でした。
雨が止んだので、再度ゆっくり多宝塔を見て、境内の他の場所も見て回りました。早めのバスには乗れませんでしたが、こちらもせっかくなので、長居しました。なので、今日はこの2件を回って終了です。
根来寺のバス停のすぐそばに岩出の歴史資料館があるので、寄ってみました。入場無料はありがたいけど、運営上、大丈夫なんだろうか。ビデオでの説明とかちゃんとしていたので、少し心配になりました。
基本情報(2024.6現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。
①慈眼院 大阪府泉佐野市日根野626
泉佐野駅から南海ウィングバス南部「東上」バス停下車5分
公式サイト→【公式】国宝多宝塔 真言宗 慈眼院|日根野 (jigenin.or.jp)
②根来寺 和歌山県岩出市根来2286
和泉砂川駅から和歌山バス那賀「岩出図書館」バス停下車徒歩10分
公式サイト→新義真言宗 総本山 根來寺(根来寺) 公式ホームページ (negoroji.org)
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