【国宝語り】国立博物館で国宝三昧

今はまだコロナ禍の真っ只中で、東京在住なので、東京国立博物館以外は行くことはできませんが、夏になったら落ち着いていることを切に願いつつ、今後の東京、京都、奈良、九州、4つの国立博物館の展示予定を確認してみました。

東京国立博物館はこの数年、あまり大規模な特別展を開催しなくなった気がします。平成館を使わない小規模な展覧会なのに、料金は大規模な時とあまり変わらないし、それほど見たいとも思うものがないので、割とご無沙汰しています。これから開催される予定の「聖林寺十一面観音展」も本館の特別5室を使用するようです。いま開催されている「鳥獣戯画のすべて展」も動く歩道で見たくはないし、変にビビッドなポスター、図録、グッズ……。今回は最初から魅力を感じませんでした。耳が烏帽子から横にピンとはみ出したウサギが好きなので、それだけ見ていたい私にとっては動く歩道なんてありえないのです。そういう人のせいで大渋滞が起きるのもわかるのですが。もっとも、実際に行った方のコメントなどをSNSで見る限り好評のようです。

しかし、数年前に開催された「仁和寺展」のようになかなか展示されない国宝が多く展示される大規模な展覧会もあります。また、長谷川等伯筆「松林図屏風」や雪舟筆「秋冬山水図」、本阿弥光悦作「舟橋蒔絵硯箱」など東京国立博物館が所蔵している国宝は良いものが多いので、国立博物館の中で一番おススメです。

京都国立博物館は、7月24日から開催される予定の「京の国宝展」で66件の国宝が展示される予定です。現時点での展示リストが公開されていますが、残念ながら、私が見ていない国宝は展示されないようです。京都国立博物館は雪舟筆「天橋立図」を所蔵していますし、京博以外の京都府内や関西の国宝も特別展でよく展示されますので、訪れる機会は多いです。

奈良国立博物館はその名も「奈良博三昧展」という所蔵している国宝を一度に展示する展覧会があります。と言っても、展示替えがあるので、一度で所蔵している国宝をすべてを見ることはできません。奈良博所蔵の「日本書紀」を見ていないので、行こうと思っています。これで、奈良博所蔵の国宝はすべて見ることになると思います。奈良博も奈良という地域性を生かした特別展が多く、京都国立博物館と並び、訪れる機会が多いです。

九州国立博物館は、4つの国立博物館のうち最後に開館した博物館です。太宰府にあるので、福岡市内からは少し離れています。一度しか訪れたことはありませんが、常設展示の部屋がはっきり分かれていなくて目的の国宝を探すのに苦労した記憶があります。今のところ、国宝が多く展示される展覧会はなさそうです。東京からは一番離れていますので、なかなか行く機会はありませんが、所蔵の国宝で見ていないものがありますので、いつかは見たいと思っています。

コロナ禍で、展覧会も日時指定制のものが増えて、気軽に行けなくなっていますが、博物館の公式サイトや特別展の公式サイトをよく確認して、行けるようになる日に備えたいと思います。

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