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【国宝探訪】山口・瑠璃光寺

この探訪記は2003年8月8日のもので、保存していた探訪記の中では一番古いものです。今回の旅は所用で山口県に行くことになり、せっかくなので、寄り道しながら帰ってくることになったのです。寄り道と言いつつ、 3泊もしてしまいましたが・・・

用事も済んだこの日は山口市内を散策する予定でした。前日から台風が近づいてきていて、 ダメかもと思っていたんですが、朝起きてみると、たいしたことはなさそうです。ラッキー!
湯田温泉のホテルにチェックインしてるうちに雨が止みました。大雨だったら諦めようと思っていた瑠璃光寺に行ける! くつろぐ間も惜しんで、バスに乗り込みました。
バスを降り、最初の目的地である洞春寺に向かいました。 洞春寺は戦国大名・毛利元就の菩提寺です。今回の旅の一番の目的は国宝建築鑑賞なのですが、隠れた目的は毛利ツアーなので、訪れたかったお寺だったのです。
洞春寺にはなかなかいい感じの観音堂(重文)も ありました。洞春寺の北側には香山公園という公園があり、幕末の長州藩の志士に 関する建物があったり、幕末の長州藩主・毛利敬親の墓があるそうです。
香山公園を抜けると、瑠璃光寺があります。 瑠璃光寺には西の京都と呼ばれた頃の山口の面影を残す五重塔があり、木々の緑に囲まれた 姿は塔の中でも最も美しいと言われています。数年前に訪れたことがあったのですが、その美しさに感動して、もう一度来たいと思っていたんです。 ようやく夢が叶いました。国内とはいえ、東京から山口は遠いんですよ、やっぱり。

池越しに見た五重塔

五重塔は相変わらずの美しさで出迎えてくれました。桧皮葺の屋根の茶色と周囲の緑が絶妙な コントラストを作り出しています。桧皮葺ってチョコレート細工みたいで美味しそうと思うのは私だけ?

檜皮葺の屋根(左)

この塔は法隆寺・醍醐寺の五重塔とともに日本三名塔と呼ばれているそうです。 この塔は正面から見るより、手前にある池越しにちょっと斜めから見たほうが綺麗だと思います。いつまた雨が降るかわからない状態だったので、別れを惜しみつつ、瑠璃光寺を後にしました。

夕食は「東京庵」の名物「そばずし」にしました。そばはそば、すしはすしだろうと思っていましたが、名物だけあって、思ってたより美味しかったです。山口のおみやげに「御堀堂」の「外郎(ういろう)」と「山陰堂」の「舌鼓」を買いました。 どちらも上品で美味しかったです。

基本情報(2025.2現在)
瑠璃光寺 山口県山口市香山町7−1
山口駅から山口市コミュニティバス「香山公園五重塔前」バス停下車すぐ
(公式サイトによる)
公式サイト→ 瑠璃光寺 | 公式瑠璃光寺 | 山口市


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