【国宝語り】めったに公開されない国宝が公開されます!
芸術の秋というだけあって、美術館・博物館は特別展、神社仏閣は特別公開が多い時期になりました。
たくさんの国宝があちこちで公開されますが、今年はめったに公開されない国宝の公開がめじろ押しです。東京国立博物館の『やまと絵』展を前回紹介しましたが、その後も続々とめったに見られない国宝の公開情報が出てきています。
菅田天神社「小桜韋威鎧」10月22日(日)9:30~11:30
菅田天神社の「小桜韋威鎧」はまたの名を「楯無」と言い、甲斐武田氏の家宝として有名です。公開は不定期で間も空くので、貴重な機会です。ただ、地元のお祭りの一環なので、午前中の2時間だけ公開という地元民以外はなかなかハードルが高い公開ですね。しかも雨天だと時間短縮または中止になるようです。詳細はリンク先の『広報こうしゅう10月号』の12ページをご覧ください。
前田育徳会「古今集 巻第十九残巻(高野切)」
9月16日~11月26日 石川県立美術館「前田家の至宝Ⅰ・Ⅱ」にて
加賀前田家に伝わる美術品のうち国宝に指定されているのは22件もあります。さすが加賀100万石ですね。前田綱紀のような学問大好きな殿様もいます。その22件の国宝は石川県立美術館で年に1件のペースで公開されています。2015年にまとめて展示された時以来、ずっと同じペースなので、見たい国宝があれば見逃さない方がいいと思います。実は、この「古今集 巻第十九残巻(高野切)」、2015年の展示で唯一見逃したもので、それ以来展示されていないと思います。
(予定)武田科学振興財団 杏雨書屋「宋版毛詩正義」「宋刊本史記集解」「説文木部残巻」10月28日~12月1日
この秋の公開情報で一番驚いたのが杏雨書屋の国宝です。こちらも不定期公開ではっきりわかる前回の展示情報が2008年なので、またこのくらい間が空くかもしれません。2008年は開館30周年記念展示だったそうなので、開館50年にあたる2028年に展示されるかもしれませんが…。このうち2件を見ていないので、展示が確定したら行くつもりですが、なんと、土日祝日休館で限定的に開ける日が4日あるだけなんです。こちらもなかなかハードルが高いですね。
不定期で公開される国宝は多いのですが、間が空いたり、その1回だけだったりすることもあるので、情報収集は怠れないです。前にも書きましたが、気になった国宝があれば、まず公開情報を確認してみてください。
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