新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。昨年の元日に始めたnote、月2回ペースで続けてきました。今年も同じように書いていきたいと思っています。

昨年もコロナ禍で、デルタ株が広がり、東京では緊急事態宣言の時期が長く、思うように国宝探訪ができませんでした。それでも、年末に福岡に行くことができたのは、とてもよかったです。昨年新たに見たり、見ていたものが指定されたりした国宝は12件、トータルで既見の国宝は1012件になりました。なかなか機会がなかった法隆寺の「黒漆螺鈿卓」を東京国立博物館の特別展で見ることができて、法隆寺の所蔵する国宝をすべて見たことになったのもいい思い出です。

今年の国宝探訪で一番の見どころは、東京国立博物館創立150年記念で所蔵の国宝89件をすべて展示するという何とも太っ腹の展覧会でしょう。10月から12月にかけて開催されますが、展示替えがありますので、見たい作品を見逃さないようにしなくてはなりません。

私は20年くらいかけて東京国立博物館がいま所蔵している国宝は全部見ています。中でも、気に入って何度も見ているのは、本阿弥光悦作の「舟橋蒔絵硯箱」、雪舟筆の「秋冬山水図」、長谷川等伯筆の「松林図」です。どれも有名なものですが、涙が出るほどの感動を味わえる素晴らしいものなので、まだ見たことがない方には、ぜひ見ていただきたいです。

今年もどんな国宝に出会えるのか楽しみです。今年もよろしくお願いいたします。

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