【国宝探訪】東寺&杏雨書屋
昨日、京都と大阪に行ってきました。
今年はなかなか見られない国宝が見られる機会が多くて、今年4回目の京都です。
京都では、祇園祭の時に暑過ぎて訪ねるのを断念した東寺に行きました。
3連休で、特別公開とも重なり、さすがに混んでいましたが、境内が広いので、それほどストレスにはなりませんでした。
まずは、いつも後回しにして寄る時間が無くなる御影堂に向かいました。
弘法大師像と秘仏の不動明王が安置されているだけあって、観光客というより参拝客が途切れることがありません。
そこから一度外に出て、蓮華門に向かいました。境内の西にある蓮華門、国宝ですが、有料エリアから離れた、人通りの少ない道路に面しているため、知る人ぞ知る門なのです。
蓮華門は閉じていて、内側は拝観不可エリアなので、道路から眺めるしかないんですよね。珍しい古いタイプの懸魚があるので、それがよく見える場所を探していたところ、家族連れが写真を撮りに来ました。蓮華門も少しは知名度が上がったのかなと思いました。
そのまま塀に沿って南下して、南側の門から境内に入り、大きな金堂を眺めてから講堂に安置されている立体曼荼羅と呼ばれる仏像群を見に行きました。
久しぶりに、東寺で立体曼荼羅を見ましたが、博物館ではなく、本来安置されている場所で見る方がやっぱりいいですね。動的な明王の隣に静かな雰囲気の帝釈天が安置されている、その対比がよかったです。
東寺の五重塔は55mで日本一高い木造建築です。境内の池越しに見るのがいいと聞いたので、池越しに眺めてきました。この時は逆光でしたが、結構な数の観光客が写真を撮っていたので、撮影ポイントとして有名なのかもしれません。東寺では2時間近くかけて国宝建築をすべてゆっくり見ることができたので満足しました。
京都駅まで戻り、そこから新大阪経由で淀屋橋へ。昼食を済ませて、今回の一番の目的地へ向かいました。
武田薬品の建物の1階で杏雨書屋というところなのですが、そこに着くまでにいくつもの製薬会社のビルがありました。その辺りは道修町という町で、薬の町として知られているそうです。ちなみに、町の読み方は「どしょうまち」です。知らないと読めないですね。
大阪には縁が無く、知らないことばかりなので、訪ねた町のことを知ることができてよかったです。
めったに展示されない国宝は中国の典籍3件で、見ても内容はよくわかりませんでしたが、添えられた詳しい解説のおかげで貴重なものであることがわかりました。
配布用の解説を手に取ると、チラシではなくカラーの小冊子になっていて、こんなにお金がかかっていそうなのに、入場無料とはなんとも太っ腹なことだと感心しました。
基本的には平日しか開館しておらず、今回は特別展示なので5回だけ土日、祝日に開館するという、遠方から訪ねるにはなかなか難しいところですが、この機会に行ってよかったです。
帰りには近くの少彦名神社にお参りしてきました。薬に所縁のある神社のようで、病気平癒祈願の絵馬がたくさん掛かっていました。町全体が薬に関係しているのが興味深かったです。
この旅で、見た国宝は1038件になり、見ていない国宝がとうとう100件を切りました。そのうちの半分近くが書や典籍なので、良さを理解するのも、展示期間に合わせて訪ねるのもハードルが高いのですが、見られる機会があれば見に行きたいと思います。
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