漢字検定、何級から受ける?
皆さんは、何か「資格」を持っていますか?
世の中には、いろいろな資格があります。
その中でも「漢字検定」はわりと身近な検定なのではないでしょうか?
今回は、「漢字検定を受けてみたいけど、何級から受けたらいいんだろう?」
そんな方に向けた記事です。
漢検の難易度ってどのくらい?
まず気になるのが、それぞれの級がどれくらいの難易度なのか。
漢字検定の級は、1級から10級まであります。
1級と2級には「準」1級、「準」2級がありますから、全部で12段階です。
かなり多いですね。
漢字検定協会のホームページには、各級の難易度目安が示されています。
簡単にまとめてみました。
ここからは、個人的な考えですが…。
漢字検定を始めて受験する場合、私がおすすめする受験級は、
です。
公式で示されている難易度より少し下の級を挙げています。
理由は以下の2つ。
確実に合格を目指すなら、最初から背伸びしない方がいいかも、というのが私の考えです。
もちろん、漢字苦手なんだよな、っていう人はもう一段階下げてもいいかもしれませんし、得意な人は上げてみてもいいかもしれません。
高校生向けガイダンスで話していたこと
教員時代、漢字検定の受験案内は毎年のようにしてきました。
検定の受験は決して強制ではありませんし、ノルマもありません。
でも、せっかくならね、ということで、案内するときにどんな話をしていたか書いてみたいと思います。
そもそも、漢字検定ってなに?
漢字検定とは、漢字の能力がどれくらいあるかを証明するものです。
問題内容は、漢字の読み書きや四字熟語、部首など、さまざまです。
満点は、150点~200点。(級によって違います)
合格は、7、8割ほど。(これも級によって違います)
漢字検定は、資格の中ではかなりメジャーな方です。
入試の際には、加点対象になることもあります。
進学せずに就職するよ、っていう人も、履歴書に資格を書く欄があるので、空欄になっちゃいそう、って思う人は一度検討してみてもいいかも。
漢字検定は、1年に3回実施されます。
(学校で実施している場合は、1回プラスして4回の場合もあります)
受験して、結果が出るのは約1ヶ月後です。
高校生で、就職やAO入試など早い時期に入試がある人は、高校3年生の第1回目が、実は最後のチャンスになります。
(2回目以降は間に合わないことが多いです)
一般受験の人は、2回目でもチャレンジ可です。
(時期によっては3回目でも)
ただし、その時期は模試があるなど受験勉強に追われて漢字検定に割ける時間は意外と少ないかもしれません。
理想のスケジュールは、高校2年生までに一度受けてみること。
3年生の1回目でいきなり受けるより、有利です。
3年生までに受かれば他の勉強に時間を使えますし、もしダメでも、またチャンスがあります。
ただし、受験にはお金が必要なので、いい加減な気持ちで受けるのはおすすめしません。
「漢字検定取っても意味ない」って聞いたよ?
ある年、高校生を指導している際にこんなことを言われました。
「漢字検定って、2級以上取らないと履歴書に書けないんでしょ」
2級の基準は、「高校卒業程度」です。
つまり、協会が示す高校生の基準値、ということになります。
(準2級が「高校在学程度」、3級が「中学卒業程度」)
たしかに、そんな風潮はあります。
「高卒で漢検4級、って書くぐらいならむしろ書かない方がいい」
そう指導する先生もおられます。
確かに、東大を受験する人が「4級です」とアピールするのはナンセンスかもしれません。
東大に受かるということは、2級程度の実力が当然あるということなので。
でも、資格って、わざわざお金を払って得た努力の証なんですよね。
そこは誇っていいと思ってます。
人から聞いた話なので確かではないかも(フィクションかも?)しれないのですが、こんなお話をすることもあります。
ある高校3年生が、就職活動で企業の面接を受けました。
そのとき、面接官に「高卒で漢検4級はレベルが低いなぁ」と言われたそうです。(漢検4級といったら、中学在学程度の漢字力です)
結果、その生徒は不採用になってしまったのだとか。
私はこの話を聞いたときに、「不採用でよかった」と思いました。
なぜかといいますと…。
確かに、漢検4級というのは、高卒レベルの実力には達していないかもしれない。
でも、就活のために何か資格を…と思ってチャレンジした漢検だったら…?
漢字が苦手で、それでも努力を重ねてやっと取れた4級だったとしたら…?
私は、人の努力をばかにして踏みにじるような企業で働いてほしくなんてありません。
むしろ、そんなことを言われた時点で辞退してほしい、くらいの思いです。
学生のころって、いろいろやることが多いですよね。
1日にいくつもの種類の教科の授業があります。
それに加えて、部活も、行事も、課外活動も、ボランティアも。
宿題もたくさん。
それらをこなすだけで十分すごいんですよ。
なのに、検定の勉強を追加でするのって、相当な覚悟と努力が必要だと思います。
もちろん、お金もかかりますしね。
どんな資格であっても、それはその人の努力の成果。
だから、私は「漢字検定を取っても意味がない」とは思いません。
まぁ、かといって「絶対に受験して!」とも思ってないのですが…。
自分が勉強したい、取りたいと思ったらチャレンジしてみたらいいんだと思います。
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興味があれば、ぜひ。