教員退職の流れって、こんな感じ
教員を含め公務員には、「仕事を辞める」っていう選択肢があまりないような気がします。
私は、数年の教員生活を経て、最終的に公立学校の正規教員として教壇から下りました。
どのように「辞める」を実行したのか。
辞職を検討している方の一助になれたらと思って、まとめてみました。
いつ、退職の意思を伝えるか
「教員、辞めよう。」
そう思ったとき最初に悩んだのは、
「いつ、誰に退職すると宣言すればいいのか?」
会社員のドラマでは、よく退職願を書いて上司に渡す場面が描かれると思います。
そういうの、書いといた方がいいのかな?
ネットで「教員 退職」と調べたところ、退職願を書いておく必要はなくて、年内に管理職へ報告すればいいようでした。
その意見は結構正しくて、12月ごろ、年内がやっぱり最適のようでした。
私が退職に向けて動き出したのは、1月中旬。
年が変わってからでした。
退職するまで、約1ヶ月半。
いざ言おうと思うと、ぐずぐずしてしまいました。
なんとなく、「1月下旬では間に合わない…!」と思って、ギリギリで申し出たのでした。
でも、どうやら1月中旬では遅かったようで。
校長面談で開口一番「年内に言ってほしかった」と言われてしまいました。
1月には、もう次年度の人事が動き始めるのだそうです。
教員の異動を考えるのって大変な作業で、パズルのピースが1つでもズレると、なしくずしに崩れていくらしいです。
確かに、1人転出したら同じ教科の先生を1人転入させないといけませんからね。
年内に校内で人事異動の希望をとって、教育委員会に報告するのが校長のお仕事の1つなのだそうです。
(面談中、また電話しないとな、とか、来年の人どうしようかな、とかぼやいておられました。)
波風立てずに辞職の意を伝えるのなら、人事異動の希望が取られるころ、年内の12月、管理職面談のころが最適のようです。
管理職面談がある学校だったら、都合よく個室で話すこともできますしね。
1月の申し出は遅かったです。迷惑かけたなぁと思いましたが、もう深くは振り返らないようにしたいと思います。
なんとかなる。大丈夫です。
というか、なんとかなりましたから。
誰に、どう伝えたか
誰に辞めますと伝えればいいか。
まずは、管理職の先生です。
といっても、順番を踏まなければなりません。
私の勤務校では校長、教頭の2名だったので、まずは教頭にアポ取り。
たまたまお話しないといけないタイミングで「今、お話してもよろしいですか?」と切り出したような気がします。
すぐお伝えできる内容で、場所を改めて話したい、とも付け加えて。
職員室内で気軽にできる話ではありませんからね。
別室に移動して、教頭にはっきりと、端的に「辞めます」とお伝えしました。
その後1つ2つやりとりしたような気がします。
そのまま了承していただいて、校長に伝えていただけることになりました。
その後、日を改めて校長面談がありました。
同じように、「辞めます」をお話をしました。
意思表明をした後は、スッキリした気持ちでした。
いつ言おうかモヤモヤしていた霧が、ぱーっと晴れた感覚です。
言ってよかったぁ、という感じでした。
もしあのタイミングを逃していたら、次年度もダラダラと働いていたかもしれません。
ちなみに、引き止められないようにするコツは、ネガティブなことを一切言わないことです。
心の内で思うことがあっても、絶対表に出してはいけません。「どんなところが不満でしたか」なんて聞かれもしましたが、かわしまくりました。
とにかく辞める意志と、感謝で押し通しました。
もし一言でも不満を言ってしまったら「改善するから」「フォローするから」でやり込められていたかもしれません。
(いや…そんなことないか。どうでしょうね…?)
「なぜ辞めるのですか?」という質問にどう答えたかは、ここでは控えさせてください。
とりあえず、ポジティブなことだけお伝えしました。
退職後のお金の話【声を大にして言いたい】
教頭、校長へ退職の意思を伝えたら、その後は事務とのやり取りです。
退職届の提出(形式がちゃんとありました…!)や保険の手続きを行います。
この辺、書類がたくさんあってなかなかてこずりました。。。
あと、最後に絶対書いておきたいのが、
「教員にも失業手当、出ますよ!」ってことです。
一般的に、公務員は会社員のように「失業保険」に加入していません。
(なぜだかはよくわかりません。辞めることはまずないから、的なのをどこかで見たことはあります)
失業保険に入っていないから、教員には「失業手当」は出ない。
これ、ダウトです!!
手当、出ます!
退職金も、失業手当も、出ました!
っていうか、申請しないと、失業手当は出ません!
しかも、誰も教えてくれません!
もちろん支給条件はありますが、「出ない」っていうのはウソです。
声を大にして言いたいです。
「教員の失業手当」については以下の記事でまとめています。
退職後のお金とか保険とか、流れの話はこちらから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?