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第13回「「少年の日の思い出」教材研究③ エーミールのよき特質が、子供にとっては気味悪い悪徳」

引き続き、光村図書「国語1」をめくりながらお話ししています。

当然ですが、エーミールの性質は、それ自体は「良い」も「悪い」もありません。それはどこまで行っても、彼自身です。
しかし、人間関係においては、立場によって「良い」「悪い」と分類されます。これは現実世界でもそうだと思います。

今回着目したのは、

あの時の僕にとって、それは、こんな風に思えたんだ。

と、注意深く「僕」(客、友人)が言葉を選んでいる点です。

つまり、「エーミールはこういう人間だった」ではなく、「あの時の僕にとって、エーミールはこういう人間に思えた」と語ることに意識的であるということです。

このことによって、ともすればエーミールの悪口語りのように聞こえてしまう語りの、誠実な精密さのようなものに触れる感覚があります。この、誠実な精密さこそが、ヘッセの文章の、非凡なところの一つのように読みました。



前々回あたりから、YouTubeの画像それ自体が資料になるようにチョビが工夫を始めているようです!

この画像を見ながら聴くことで、あっちこっちに飛ぶ雑談が、幾分か整理されて聴けるかもしれません。

今後は、教科書の比較や先行研究なども踏まえた上で、さらに考えを深めーーーた、上でっ!

「…と、いうわけで、こちらで前もって5時間煮込んでおきました。みなさま、どうぞお持ち帰りください。後は食べるだけです」

的なっ!

聴いて下さった方には、チョビとみっこのめんどくさいわちゃわちゃ全部踏まえた上ですっ飛ばして、簡単に授業が作れちゃう何かしらをお伝えするのが目標です!

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