鎌倉市市議会議員選挙候補者公約について(2025年05月14日任期満了)NHKから国民を守る党浜田聡議員のお手伝い。
浜田聡議員より鎌倉市市議会議員選挙の調査依頼をお引き受けしましたので、こちらに調査内容と候補者の政策提言2点させていただきます。
鎌倉市議会議員の任期は4年で、現在の議員は令和3年(2021年)4月25日の選挙で選出され、同年5月15日から令和7年(2025年)5月14日までが任期です。現在の議員数は25名(議員定数26名)です。
1・鎌倉ってどんなまち?
「鎌倉」といえば日本国民のほとんどが知っている有名な地名ですね。昔は「1192つくろう鎌倉幕府」と覚えて受験勉強し、遠足や卒業旅行で訪れ、大仏はでかいと驚き、内部に入って天井の高さに驚き、大仏を背景に記念撮影しても、大仏の近くに与謝野晶子の歌碑が「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におはす 夏木立かな」と刻まれていても読まず、出店で鳩サブレーのお菓子をお土産に買っていました。(幕府が出来た1192も今では受験には使えないようですし、晶子の歌碑も川端康成が間違いを指摘しているようですが笑笑)
大人になってからは、紫陽花の時期に名月院の入口に並んで入りましたが悟りの丸窓も庭のウサギも思い出にはなく、人混みに流されながら見た枯れかかった紫陽花が鮮明に思い出されてきます。
初めて江ノ電に乗って江の島へ海水浴に行った時は電車に乗っていくことがとても新鮮でした。さらに富士山世界文化遺産が登録されてから三保松原から富士山を見に行きましたが、遠くから見てもすぐ近くで見てもやっぱり富士山はいいなと思ったもんです。
一番最近では、大きくなった子供たちと鎌倉へ遊びに行こうとなって、鎌倉駅から散策しながら鎌倉ビールを飲み焼きソーセージを食べ小町通を抜けて鶴岡八幡宮に着くと、前から角隠しのお嫁様が歩いていらして、しばらく見ていると舞殿で厳かな式が始まり、何の縁もゆかりもない大勢の観光客に祝福されていまして、子供たちがここで式を挙げたいと言っていたのを思い出します。
最近の鎌倉といえば、2022年令和4年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でしょう。三谷幸喜氏の脚本で内容もとても面白くて良かったと大河ファンをうならせた作品になったようですね。(実は、見てないんです)
放送後の観光客数については、「観光客数及び海水浴客数」を見ると令和4年度の延入込観光客数は約 1196 万人で、コロナ禍の影響を強く受けた令和3年の比約 82%増です。一方、令和2年3年は新型コロナウィルスの影響で休止ですが、逆に令和4年度の海水浴客数は 27 万7千人で、最後に開設した令和元年度より 約7万7千人の減少(約 22%減)となったとのこと。コロナの余波や天候が悪かった影響が大きかったようです。
鎌倉市の行財政改革では、『職員と組織の質の向上』と『財政基盤の確立及び選択と集中によるサービスの見直し』を二つの柱として実施し、毎年8月ごろから事務事業評価の見直しも始まります。各役職の職員による内部評価や市民から選ばれた外部評価もあります。
行財政改革で「職員数適正化計画」は初めて見ました。第4次職員数適正化計画は平成29年度~平成37年度(2025年度)です。次の「第5次職員数適正化計画」では新たな総合計画によって事業の内容も変わります。地方自治は現在少子化と超高齢化、そしてデジタル化政策が肝ですから、専門的な知識が必要で、コストを意識した政策の効果成果をはかるには統計の知識が必須です。また、人員配置によって残業代が増えたり、事務事業のコスト削減も難しくなる場合もあります。
このようなことを考えますと、職員の適正化は重要で鎌倉市政のコストを意識した行政は素晴らしいと思います。
第4次職員数適正化計画
「総合計画」の言葉を聞いたり意味を知ってる人は少ないと思います。
総合計画は行政の一番重要な政策で、今後鎌倉市がどのような方向で町づくりをしていくか、今であれば少子高齢化や子育て政策、デジタル化など予算を考えながら計画をします。
総合計画は、平成23年の地方自治法の一部改正により市町村の独自の判断になりました。それ以降総合計画を作るときに、組長の任期とマニュフェストを加え作る自治体が出てきました。
鎌倉市は1980年~1985年第1次鎌倉市総合計画、1986年~1995年第2次鎌倉市総合計画、1996年~2025年第3次鎌倉市総合計画でした。
このたび第3次鎌倉市総合計画の計画期間が満了することから、令和8年(2026年)を初年度とする新たな総合計画を策定を進めています。
期間は首長任期との整合を図ることが望ましいため、次のいずれかとしているそうです。(最近総合計画の期間が市長さんの任期期間に合わせる自治体が増えてきました。選挙で選んだ市長の公約実現のために重要な事です)
(ア) 5年間(令和8年(2026 年)度~令和 12 年(2030 年)度)
(イ) 9年間(令和8年(2026 年)度~令和 16 年(2034 年)度)
鎌倉市も以前から市長の任期とマニュフェストを加え策定し、とても先進的で素晴らしいです。
一方行政評価ですが、令和4年度から「令和4年度行政価評シート【個表】」がHP上に掲載されていました。事業によっては詳細が見られますが、指標の記載がないものもあるので、もう一工夫必要なのかもしれません。
議会議事録を見ますと事務事業の突っ込んだ質問がここ5年間を見ると見つけられません。鎌倉市議会議員の皆様には、普段から事務事業評価についてもっとコスト削減を意識した具体的な質問をしていただきたいです。
2・鎌倉市議会選挙候補者へのおすすめ公約
鎌倉市のHPを見ると綺麗でわかりやすく検索機能がとても優れていると思いました。そして、令和6年度予算の自主財源は63.1%で財政力指数も高く、地方交付税不交付団体となっています。
「鎌倉観光公式ガイド」などを見ますと観光資源が豊富で令和5年の延入込観光客数は約 1,228 万人、前年比約 102.7%となっていました。バスや鉄道路線もたくさんあり、海外からのインバウンドばかりでなく2022年大河ドラマ『13人の鎌倉殿』の放送効果で国内からの来訪者も多いのでしょう。
市内公共交通が発達には、JR東日本 江ノ島電鉄 湘南モノレール 京急電鉄、バス路線は江ノ電バス 京浜急行バス 神奈川中央交通があり、京浜急行バスは観光のための「“いざ!鎌倉”な王道モデルコース」もあります。
大変多くの公共交通が利用できる鎌倉は素晴らしい所だと思いました。
ただ、鎌倉市の人口は約17万人で個人タクシー許可が下りていません。個々人にあった観光をするには電車バスを利用しながらも最適コースを得るには停留所までの安価な交通手段が望まれるのではないでしょうか?
このような状況から、1つ目の政策提案としては、観光客を意識した広域でのライドシェアが望まれているように思います。
鎌倉市では地元の方が自家用車等で利用する「パークアンドライド」は既に実施していますが、大きな荷物を持ち運びする観光客たちへの手軽な移動手段としてライドシェアは必要です。さらにインバウンドで来る外国人への手軽な乗り物としてアプリで呼び出し明朗会計ができるのですから、運転手にとっても負担が少ないです。特に、神奈川県内の横浜市や藤沢市との連携は、鎌倉市へのアクセスを大幅に改善し、路線バスの本数削減とともに観光産業の活性化に寄与するでしょう。
また、古都という特性もあり狭い道路で歩道の幅も十分といえない地域もありますから、高齢者の観光客も多く見えると思いますので、高齢者や障碍者専用のライドシェアアプリをお勧めします。
高齢者や障碍者ほど路線バスではなくdoor-to-doorのライドシェアのほうが使い勝手はよいはずです。パンフレットや観光地、電車バスの停留所にQRマークでご案内をすれば観光客ばかりでなく地元の方にも気楽に使えるようになります。鎌倉市はdoor-to-doorのライドシェアの体験乗車を補助金で行っても多額の福祉予算削減にもなり、観光の可能性もまた広げるかもしれません。
2つ目に、鎌倉市では古都の観光地で17万人都市でありながら、全国でもさきがけで「ゼロ・ウェイストかまくらを」宣言しました。
浜田聡議員の公設秘書である重黒木氏のX投稿に、「ごみを減らすアイデア大募集!」がありましたので、大胆な政策の提言をさせていただきます。
3・「ゼロ・ウェイストかまくらを」政策提言
全国の自治体で燃えるゴミの戸別収集を実施してる自治体が複数ある事をご存じでしょうか?
各戸がバケツやごみ袋に入れ、収集日に各自の敷地で道路に接した場所に置いておくと行政から依頼された収集業者が回収してくれます。戸別収集になるとステーション方式より行政の収集費用負担はずっと増えますが、最大のメリットとしてはごみ出し責任の明確化によって近隣とのトラブルが避けられ、燃えるゴミの量が約10%削減されるそうです。さらに、独居老人の孤独死対策や障碍者の方の負担軽減が大きいようです。
鎌倉市は、2012年10月~2016年2月まで、一部地区で燃やすごみの戸別収集のモデル事業を実施しました。当時は市民理解が必要であることや収集経費に対してごみの削減効果が低いなどのさまざまな意見により、結果として全市で行いませんでした。(出典:家庭系燃やすごみの戸別収集について)
しかし、 高齢化が進みライフスタイルも多様化する中で、鎌倉市でも日々のごみ出しで動物被害、回収ごみ以外のごみ投棄、通行者の不法投棄、ごみネット等の設置当番などのトラブルなど、収集に伴う様々な課題が解消さ れない状況があり、実施を強く望む声も確認され ています。
加えて、2025 年問題と言われる、団塊の世代 800 万人が 75 歳以上の後期 高齢者となるような更なる高齢化を控えており、 現状では適切な維持管理がされているクリーンステーションでも、将来的 に維持管理が困難になるおそれがあります。
戸別収集を実施することで、高齢者、子育て世帯、多様なライフスタイ ルのもとで生活する市民のごみ出し労力を減らし、クリーンステーション の維持管理等で生じている様々な負担を解消し、個々の世帯が分別を意識 して自宅前にごみや資源物を排出することで更なる減量・資源化に繋がる ことが期待されます。
令和6年(2024年)鎌倉市議会6月定例会で戸別収集に関する予算が可決され、令和7年4月から市内一部地区を、令和8年4月から全市を対象に「燃やすごみ」の戸別収集を実施することになりました。(出典:鎌倉市における戸別収集のあり方について 方針から)
さらに、鎌倉市では、現在、唯一の焼却施設である名越クリーンセンターで一般廃棄物の処理を行っているが、令和7年(2025年)3月末をもって焼却を停止する予定となります。
このため、市では今後の廃棄物処理を検討し、平成31年(2019年)3月26日に新焼却施設は建設せず、徹底した資源化を進めることによって燃やすごみを削減する「将来のごみ処理体制についての方針」を示し、「ゼロ・ウェイストかまくらを」目指すことになりました。(出典:民間施設を活用した鎌倉市一般廃棄物の処理体制の構築に係るサウンディング調査(対話)より)
そこで、浜田聡議員の秘書である重黒木優平氏のX投稿に「ごみを減らすアイデア大募集!」があり、「ゼロ・ウェイストかまくらを」を目指し私の政策を提言します。
以上です。