つきとうずと 黒板係(マツモトエリナ)

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つきとうずと

■つきとうずしおの関係をしっていますか?  はじめまして。兵庫県淡路島で黒板係として活動しているマツモトエリナです。  みなさんはうずしおを見たことがありますか? うずしおは海水がぐるぐると渦を巻いて流れる自然現象のことです。淡路島と徳島県の間にある鳴門海峡では、潮流や特殊な地理的特徴によってそのうずしおが発生します。さまざまな条件が揃えばその大きさは世界最大級の直径20m~30mに達することもあります。多くの人が一度は見てみたいと訪れる場所です。  淡路島の南端、鳴門海

    • うずと自然のリズムと時刻表と②

      ■時刻表について  以前にも書いたように、私はうずしおクルーズの海務部で船の運航に関する仕事をしていました。そのなかの業務の1つに時刻表の作成があります。お客様がうずしおを見られる可能性を高めるために、うずしおが巻く時間と大きさを予測し、それに合わせて船を出港させているのです。 では、どうやって予測するのか。ここからはとてもマニアックな話になるのですが「つきとうずがつながっている」を実感できると思うので、頑張って読んでみてください。 説明を始めましょう。 ■潮汐表につ

      • うずと自然のリズムと時刻表と①

        さて、いよいよマニアックゾーンに突入しました。このnoteを書くことにしたのも、ここからの内容が書きたかったからです。今回製作したてぬぐいのデザインは、私がうずしおクルーズの海務部で時刻表を作っていた経験を元にしています。  すこし海務部の話とはそれるのですが、具体的にデザインの話をする前に、私が淡路島に来てから感じていることをお話ししておきたいと思います。これは、てぬぐいをデザインするきっかけにもなった思いです。  前の記事にも書きましたが、 私は淡路島に移住する前は、

        • うずと海務部と

          ■うずしおクルーズについて  前回の記事で書いていた、かつてのわたしのふたつめの職場、うずしおクルーズでは咸臨丸と日本丸という大型の観潮船が福良港から出港し、世界最大級のうずしおが発生する鳴門海峡まで運航します。大きなうずが見える時は大迫力の景色を見ることができるので、ゴールデンウィークや夏休みには観光客で連日満席になるほどの人気観光スポットです。最近では日没時間に合わせて出港するサンセットクルーズや、満月・流星群に合わせたナイトクルーズなど、ますます自然の魅力を感じられる

          つきとうずとわたしと

           このnoteを書いていく前に、自己紹介をします。  わたしは2012年5月に夫の実家がある淡路島の南端、福良という漁師町にやってきました。わたしが生まれ育ったのは兵庫県小野市で、淡路島までは高速道路を使えば車で1時間ちょっとの場所にあります。中学時代は自然学校で来たり、大学時代は明石海峡大橋が完成していたので友人たちと車で日帰り旅行に来たりしていました。いまほど観光施設もなく、海が近い田舎に遊びに行っている感覚でした。  社会人の頃は、大阪で一人くらしをしながら食品販売

          つきとうずとてぬぐいと

          ■つきとうずしおの関係をもとにてぬぐいをつくったこと  「つきとうずがつながっている」ということを発見したことで、世界的に見ても珍しい自然現象だとわかりました。さきほどの記事でも書いたように、私が以前働いていたうずしおクルーズには島外・国外からたくさんの人が「一度は見てみたい」と観光に訪れます。その方たちがお土産に持って帰りやすく、誰かに見せたくなればいいなと思い、てぬぐいにすることにしました。  このてぬぐいは、つきの満ち欠けとうずしおの大きさの関係を表しています。単純