見出し画像

ちゃんとオシャレなメタバース! 集中支援アプリ「gogh」がすごくいい

メタバース=ダサイ だと思ってた

いきなりすみません。いやでもそう思わない!?
メタバース、「仮想空間で新しい自分になれる・超えた新たな出会いと交流を!」的な触れ込みやバブリーな資金調達ニュースは目にするものの、実際のプロダクトに魅力を感じることは正直ありませんでした。
……もっと言えば、「どうしてこうダッセェんだろうなあ……と思っていました。

古くはバーチャル空間への投機マネーしか印象に残っていないSecond Lifeとか……ちょっと前だとザッカーバーグが社名をFacebookからMetaに変えたときに堂々と公開して世界中からオモチャにされたHorizon Worldsとか……
いや、さすがに上記2点は極端すぎる例かもしれません、他にもあるにはありますが……それにしたって……もうちょっとこう……何とか……なんないのかなあ……と思っていたのです。

なんとかなってる超良い国産アプリができてたよ~!

集中支援アプリ「gogh」って何?

ゴッホ、と読みます。ひとことで言えば「集中支援アプリ」です(これだけ聞いてもちょっと分かりにくいですね)。

このプレスリリースを見て「あら、ちょっと良いわね……?」と思い、試してみたらハマりました。

可愛い3Dアバターがメタバース空間に入り、ゆるくつながった顔見知りと黙々作業しているのを横目にしながら、自分も集中する。
キャッチコピーの「Focus with Your Avator(アバターと一緒に集中しよう)」がピュアに実現されています。
本当によく出来ていて、使えば使うほど愛着の湧く仕組みに感服中です。

何ができるのか

  • 3Dアバター作成

  • アバターを作業させる「自室」を3D空間内に構築

  • 自室での一人作業

  • 他ユーザーとのフレンド登録

  • パブリックスペースでの共同作業

  • フレンドがいるスペースへの選択的な入室・自分がいるパブリックスペースへの招待(これはベータ版機能っぽい)

goghができないこと

  • 他ユーザーとの交流

    • 音声通話

    • チャットやDMなどのメッセージのやりとり

    • エモート(アバターの身振り)などで感情を伝えること

  • 「自室」の公開や、他のアバターを自室に呼ぶこと

  • 他人の自室に訪問すること

何が「すごくいい」のか

クソダサじゃない!!!

しつこいって? そうだよ! 
ユーザーはねえ、バーチャル空間で自分の「らしさ」を解放したいんですよ。別に自分を「イケてる側」にすり替えたいわけじゃないんですよ。

たとえば、SecondLifeのマーケットプレイスはこんな感じです。どことなく「変身願望か、よし、フェロモンムンムンの強い男になりたいんだな?」的な、アメリカンマッチョ基準の息苦さを感じる……

で、ザッカーバーグのはコレです

……もうちょっと何とかなりません??

一方、goghのアバターカスタマイズ画面はこう。

めっちゃ可愛くない??

どう組み合わせてもおおむね可愛くなるのがすごくうれしい。
そして、かなりポイント高いのが、美少女じゃないアバターが可愛く作れる点です。すごくセンスが良い。「自分のアバターとして、しっくりくる可愛さ」を見つけられます。

可愛いを保ったまま、自分に寄せたデザインができるのが嬉しい。私はちょっと大人っぽいクリエイター寄りのアバターにしました。

似た仕事の人とつながれたらいいなあ

すごい愛着が湧く

自分らしいアバターを、他ユーザーには公開されない自分の書斎に置いて、もくもく作業。
書斎は下写真みたいに3Dモデルのパーツを組み替えてカスタムできます。仕事のデスクまわりを本や文房具でごちゃごちゃ散らかすのがすっごい楽しい……

ぼかした部分には推しがいます!!!

そして、一部のパーツには好きな画像を嵌め込めます。つまり手持ちのポストカードやアクスタを飾れるのです。すっごい愛着わきます。
繰り返しますが、この自室には人を呼べません。つまり、人の目を気にせず、真に自分にとって居心地良い空間を作れるのです。

また、パブリックスペースでは、見知らぬユーザー・フレンド登録したユーザーと、こんな感じの草原で共同作業できます。

2024年12月に公開された「ボタモチ高原」

先述した通り、チャットやエモートの機能はありません。図書館で勉強するとき・コワーキングスペースで作業するときの、「集中してる人がいる環境に身を置いて、自分も集中する」ができます。

何度か見かける人を「お、今日もいるな」って思ったり、とんでもない時間にインしてる人に「お疲れ様です……」って思ったりする(思うだけ)、そんなゆるい連帯感がいい感じです。

交流できない

あらゆるゲームがユーザーの時間を奪い合い、我々は限られた可処分時間を何に使うかの判断を迫られています。でも私たちは現実の世界でやらなきゃいけないことがものすごく多くって、交流しないと死ぬソーシャルプラットフォームにフルコミットなんかしてらんないんですよ。むしろ「ついついスマホ触りすぎちゃう」をやめたいくらいなんだってば。

その点goghは、ユーザー同士の交流機能がありません。ゆえに「集中作業したい同志」が集まる場所なのです。これすごい助かる。プレスリリースによればZ世代を中心としたクリエイターに人気らしく、たしかに自己紹介欄には「学生」「受験生」「絵を描いています」「試験勉強中」みたいなのも多いです。

私はテレワーク仲間を見つけるとフレンド申請しています。

自宅環境はそのまま使える

「人がいたほうが集中できるってんなら図書館とかコワーキングスペースに行けばいいじゃん」って言うのは簡単ですが、作業環境だけで言えば自室が一番なんですよ。アーロンチェアじゃないと腰がもたないの、大人だから!
でも自室にいると誘惑が多くて集中できないから、環境は悪くなってもパブリックスペースに行きたくなるわけです。

その点goghは自宅の作業環境をそのまま使いながら「誰かが集中作業している環境」にアクセスできます。アプリが動いていれば「ついスマホ触っちゃう」も防げるし、効果音やBGMもちょうどいいチルさで、いい感じにフロー状態へ誘導してくれます。

Youtubeの作業用BGMで集中している最中に楽天カードマンとかのCMが始まって「ッア゛ァ!!?(怒)」ってなったことありません? あの心配が無いだけでこんなに集中できるんですね。

STEAM版が楽しみすぎる

とまあ、ここまでべた褒めしてきましたが、現時点でまだベータ版を感じさせるポイントはいくつもあり、今後の機能充実にも期待しています。

来年の春にはSTEAM版のローンチが予定されています。こちらはさすがに有償でしょうし、有償になったからにはPC版ならではの機能拡充もありそうです。

  • 複数ルームの作成

  • カスタム可能なコラボレーションスペース

  • マーケットプレイス

とかかな? 複数ルームの作成は確か今後の開発予定にもあったはず(どっかで見た、忘れた)。
何せいまは課金ポイントがなく広告も流れないため、サービス単体でのマネタイズはできていません。何かしらの経済圏を構築する予定はあるのでしょう。

コラボレーションルームができたらいいなあ。趣味の原稿やる部屋と仕事に集中する部屋を分けて、サブモニターで同業と一緒に集中してる自アバターを見ながら私も作業したいです。

運営の方がかなりパブサされているのを感じるのでこれも読まれるだろうなあ、と思いつつお伝えいたしますと、
集中支援アプリとしての今後、大いに期待しています!

フレンド募集してまーす(出会い厨しぐさ)

#gogh のボタモチ高原で作業中! フレンドになって一緒に作業しませんか? ID : _koks_



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集