エビ中「MUSiC」全曲レビュー④7~8曲目
皆さん、おはこんばんちは。
平成最後、そして「令和元年」の今年は、スターダストプロモーション所属アイドル「私立恵比寿中学」の結成10周年(メジャーデビュー7周年)です。
その記念すべき今年の3月13日に5thアルバム「MUSiC」がリリースされました。
そこで恒例、全曲レビューをアップさせて頂いております。
前回の更新からえらく時間が経ってしまいました。
仕事がモーレツに忙しかったり、岡村孝子さんの白血病公表で何も手が付かなかったりとか、色々あって書けませんでした。
楽しみにして頂いてる皆さん(いますよね(笑))には、大変申し訳ありませんでしたm(_ _)m
全12曲を2曲ずつ、その①からその⑥まで6回に分けて書き込み、最後に“まとめ”としてその⑦をアップしたいと思います。
今回その④から、全12曲の後半戦に突入いたします😉
マガジン:エビ中「MUSiC」全曲レビュー
それでは。
例によって音楽の神髄を極めたわけでもなく、専門家でもないこの私が 、勝手気儘に曲の感想を述べるだけのブログですが、どうぞ最後までお付き合い下さい。
m(_ _)m
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07. BUZZER BEATER
[作詞:渡辺潤平 / 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)、栗原暁(Jazzin'park)/ 編曲:久保田真悟(Jazzin'park)]
公式応援ソング
この曲は去年の12月、アルバムの発売情報より前に発表されました。
「SoftBankウインターカップ2018 平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の公式テーマソングに選ばれての公開でした。
そんな曲ですから、歌詞の内容も、メロディも、曲の構成も、真っ直ぐストレートな“応援ソング”に仕上がっています。
何かのテーマ曲に選ばれるというのは貴重な経験だったようで、マイナタリーのインタビューでメンバーは、
と語っています。
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王道の楽曲構成
曲の構成も王道ですね。
※ここから以下は上のMVをスタートさせて、曲を流したまま読み進めてみてください。私の伝えたいことが分かりやすいと思います。
♪Wow oh oh oh Wow oh oh oh
という無伴奏のスキャットから始まるイントロが印象的です。
↑上の公式MVでは、マーベルコミックみたいな文字のエフェクトが入って楽しいですね。
そしてこのスキャット=掛け声が、ほとんどこの曲の主題だということが、聴いていくうちに分かってきます。
Aメロ
♪【柏木】見てみたい景色が そこにあるなら
♪【真山】Going! 踏み出せよ
♪【ALL】Wow Wow Wow
A´メロ
♪【安本】絶対ひるむな 高く飛んで♪
【星名】タフショットねじ込め
♪【ALL】Wow Wow Wow
Bメロ
♪【中山】波打つ鼓動 きしむバッシュ
♪【小林】喰らいつけシーソーゲーム
♪【ALL】君もきっとどこかで見てるから
と来てサビのCメロに入るんですが、歌詞カードにはないサビ前の
♪Are you ready!
が利いてますよね!
そしてサビの
Cメロ
♪タチアガレ! 壁は高くとも
♪タチアガレ! 僕はまた挑む
♪今日までの日々がくれたのは「勇気」
と盛り上がって、C´メロの
♪カチアガレ! 声を振り絞って
♪カチアガレ! 夢はここにある
♪青春を終わらすのは今じゃない
に入るんですが、このリフレインのC´メロのバックに、あのイントロの
♪Wow oh oh oh Wow oh oh oh
の掛け声がしっかりと聴こえます。
つまりあのイントロこそが、このサビの主題ともいえる部分だったというのは、ここから分かると思います。
そして、サビ後のDメロ、
♪For my dream
の繰り返しで1コーラス終わり。
うーん、気持ちいいくらい王道の楽曲構成ですね!
そして2コーラス目は、
A
♪【中山】つまらない迷いは 破り捨てて
♪【柏木】Drive in! 飛び込めよ
♪【ALL】Wow Wow Wow
A´
♪【真山】屋上寝ころんで 空見上げて
♪【小林】交わした約束
♪【ALL】Wow Wow Wow
B
♪【安本】人差し指 突き上げる
♪【星名】君に届けるサイン
♪【ALL】BUZZER BEATER キセキ呼ぶ軌跡
♪Are you ready!
C
♪タチアガレ! 悔し涙でも
♪タチアガレ! 夢は止まらない
♪今日までの日々がくれたのは「勇気」
C´
♪カチアガレ! 決してうつむくな
♪カチアガレ! 未来うごきだす
♪青春を終わらすのは今じゃない
と、Dメロを飛ばした後にテンポを変える伴奏が入ったと思ったら、また、ここであのイントロの掛け声が入ります。
憎いっすね~!
そして大サビ。
Cメロ、C´メロと同じメロディラインなんですけど、リズムセクションの楽器を取り払い、ピアノのメロディアスな伴奏だけで
♪【中山】あの音 匂い あの光
♪【小林】ずっと 包まれていたい
♪【真山】強く 絆のチカラ信じて
と感涙ものの展開で、次の
♪【星名】変わらない 想いさえあれば
♪【安本】きっと 笑顔に会える
♪【柏木】永遠に この季節続けよう
のところはストリングスとリズムセクション楽器も入ってきて、感動のフィナーレへと導いてくれます。
あー、もうホント。拍手したいぐらい見事な楽曲構成ですね。
素晴らしい😆
それにしてもこの大サビのパート割り、中山→小林と来たから出席番号の逆向きかと思ったら次は真山姉さん(笑)。
でも、星名→安本は逆順通りで、最後がひなたってことは、真山姉さんとひなたが入れ替わってるだけですね😆
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「あとは、勇気だけだ!」
この歌詞の中で、
♪今日までの日々がくれたのは「勇気」
を見た時、私はある漫画作品を思い浮かべました。
それは、石ノ森章太郎先生の「サイボーグ009」。
「あとは、勇気だけだ!」
これをご存知なのは、私と同年代だけでしょうね~😅💦
「サイボーグ009」は、悪の組織「黒い幽霊(ブラックゴースト)」からサイボーグ手術を受けた9人のメンバーが、悪に加担するのを嫌ったギルモア博士と共に逃亡し、世界平和を目指して戦うストーリーです。
そして先述の
「あとは、勇気だけだ!」
は、ミュートス・サイボーグ編で009=島村ジョーが言ったセリフです。
009はマッハ5で動ける「加速装置」という能力を持っているんですが、「00」ナンバーのサイボーグは試作段階だったため1人1つずつの能力しかありません。
で、同じ加速装置を持つ敵、アポロンと対決した時、
「お前は加速装置以外、どんな武器を持っているんだ?」
と聞かれ、ジョーが返した言葉が、
「あとは、勇気だけだ!」
なんですね。
これはもう漫画史に残る名台詞で、ググってみるといっぱい説明サイトがヒットします😉
アニメ作品も何度もリメイクされてきましたが、私らの世代で馴染み深いのはこのオープニングです。
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楽曲提供者
作詞の渡辺潤平氏は、1977年1月12日生。千葉県船橋市出身、早稲田大学教育部卒業。2000年に広告代理店大手の博報堂に入社。数々の広告を手掛けられ、2007年に独立して株式会社渡辺潤平社を設立されました。
この曲の作詞以外にも沢山の仕事を引き受けていらっしゃいますので、ぜひ↓の公式サイトをご覧ください。
作曲・編曲は、Jazzin’park(ジャジンパーク)の久保田真悟さんと栗原暁さん。
このユニットは様々なアーティストのプロデュースをされていますが、エビ中にも今回が初めてではなく、
「いつかのメイドインジピャ~ン」(Album『エビ中のユニットアルバムさいたまスーパーアリーナ盤』2013年 収録)
「PLAYBACK」 (Album『金八』2015年 収録)
を提供してくれています。
個人的に「Playback」は、私の中でエビ中全曲中のベスト10に入るほど好きな曲です。
また「いつかのメイドインジピャ~ン」は、今年2月17日にパシフィコ横浜で行われたファンクラブイベントでもリクエスト第一位に選ばれた曲なんですね。
それほど、ファミリーに愛される楽曲を提供してくれているのがこの久保田さんと栗原さんです!
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逆転のブザービーター
ところで。
「Buzzer Beater」の意味をご存知ですか?
ブザービーターとはバスケットボール、アイスホッケー用語の一つで、ピリオドや試合の終了直前にシュートが放たれ、ボールがゴールに向かっている間に残り時間が0となり、ゴールに入るショットのことを指します。
まるでゴールによってブザーが鳴らされたように感じられることからこの呼び名があります。
YouTubeで検索すれば様々な「ブザービーター」動画を見ることができますが、私のオススメ動画を貼っておきます。
黒チームのブザービーターが決まったあと、白チームベンチの監督かコーチとおぼしき人が、まるでお笑い芸人のコントのようにバターンと倒れてしまいます。
面白いんですけど、気の毒にも信じられないブザービーターで負けてしまった気持ちがよく分かりますね。
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08. 日進月歩
[作詞・作曲・編曲:河村佳希]
初の音源化
この曲は以前からライブでは披露されていましたが、音源化されるのは初めてです。
それについてメンバーは、毎回引用している音楽ナタリーのインタビューで、
と語っています。
いやいや、前アルバム「エビクラシー」の候補曲だったというのには驚きましたね!
でもそれで、音源化されてなかった曲が突然「新曲!」としてライブで披露されてきた理由がよく分かりました。
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「に、似ている」(byシャア)
この曲のイントロが始まると、
「あれ? BUZZER BEATERの続きかな?」
と思うくらい、よく似ています。
実際には、ブザービーターはメジャーコード、日進月歩はマイナーコードなので、楽曲的にはあまり似ているとは言えないかもしれないんですけれど、それでもこの2曲は雰囲気がとてもよく似ています。
初めて再生した時、ガンダムのシャアのように「に、似ている」と呟いてしまいました(笑)
この2曲が続けて入っているのは、おそらくスタッフがわざとそうしたんだと推測します。
似ている雰囲気の2曲を中途半端に離すよりは、続けて入れた方がインパクトがあると感じたのでしょう。
楽曲構成
構成もよく似ていますね。
Aメロ
【真山】
♪見上げた雲たちの踊る空
♪この手をすり抜けて行く揺らめき
A´メロ
【星名】
♪心の目に焼き付け聞こえた
♪明日へと導く君の言葉
Bメロ
【中山】
♪現実と夢の間でいつも しゃがみこんだ
B´メロ
【柏木】
♪だけど手を差し伸べてる誰かがいるんだ
Cメロ
【ALL】
♪未来過去現在 失敗を 繰り返して僕ら
♪学んだこと より強いレベルへ インプット
♪胸張れ 張れいつか 叶うはずの夢かざして
♪描き出す マイウェイ
と来て、1コーラスが終わります。
続く2コーラス目も展開は全く同じです。
そして、大サビ前のDメロが、
【真山】
♪全身の筋肉が
【安本】
♪引力に負けそうで
【小林】
♪吐いた息が全部 地を這っていくようで
【中山】
♪だけど誓った夢に
【柏木】
♪正直にならずしてどうだ
【星名】
♪自分を信じて
と、6人で1人ずつ唄う構成も「BUZZER BEATER」と同じです。
こちらもまさに王道プロットと言え、それがこの2曲が似ていると感じる大きな要因になっていますね。
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楽曲提供者
作詞・作曲・編曲を一人で手掛けたのは河村佳希さん。
ググってみたのですがほとんど情報がなく、一体どんな人物なのかは全く不明です。
ただ、STU48のシングル「風を待つ」のカップリング「やがて 菜の花が咲く頃」という曲を作曲していることが、ある方のブログで判明しました。
ところが、これを書いた方はエビ中ファミリーのことをこのブログですごくディスっていて、読んでいてメチャクチャ腹が立ちました😡
嫌な気分になるのは私一人だけで良いので、そのブログのURLは書きません(笑)😅
「えー? そんなヤツがいるなら、とっちめてやろう」なんて、決して思わないで下さいね。
もし突き止めてディスり返したとしても、それは相手と同じレベルに自らを貶めてしまうことに他なりません。
嫌なことに出会ってもその思考を変換して、前向きなことを考えて行けばいいんです。
楽しいことだけを周りの人に伝えて行けば世界が平和になるという、映画「ペイ・フォワード」の考え方です😉
ただし。
その人物のブログのお陰で、河村さんがとても良い楽曲を作る人だということだけは明らかになりました。
ですからまた、河村さんが「日進月歩」以上の楽曲をエビ中に提供してくれることを期待しましょう!
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ではでは。
またまた長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
「MUSiC」全曲レビューその⑤でお会いしましょう。
それでは、ごきげんよう、さよならDestiny!