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[分かった気になれるシリーズ] 経営者に響くかもしれないイノベーション ビマ検対策編
イノベーションを起こせ!
イノベーションを起こします!
たまに会社の誰かが使っている単語です。
わたしはイノベーションを起こせ!と聞くと、なぜか頭の中に浜ちゃんの「Wow War Tonight」が再生されます。
「時には起こせよムーブメント」と言われている気がします。
わたしのような一般社員には、イノベーションもムーブメントも同じ意味に聞こえてしまいます。
そもそもイノベーションとは何なのでしょうか。
イノベーションとは
イノベーションをググると、こんな感じです。
モノや仕組み、サービス、組織、ビジネスモデルなどに新たな考え方や技術を取り入れて新たな価値を生み出し、社会にインパクトのある革新や刷新、変革をもたらすことを意味する。
これを読むと、相変わらずわかりにくい。そして大雑把なわたしは脳内でこう変換されます。
イノベーションとは、新しい何かを作る。
大抵は、皆さんも同じ認識でしょう。
そして、そんな人達で集まって、不毛な会議やアイデア募集がはじまるのが目に浮かびます。
他人のアイデアはディスらない、どんどん積極的にアイデアを出していこう!
そうして次々と生み出される謎の新サービス。
・火星を目指しだす
・出版業界が自動車産業に進出を考えだす
・ブロックチェーンでDBを構成しよう!
批判しちゃいけないと思うけど、ちょっとどこかで止めろよ、この不毛なアイデア。弊社に宇宙に行くノウハウも経験も伝手もない。
何故工事系の弊社が出版業界を自動車産業に…?
ブロックチェーン云々の前に紙と鉛筆やめようぜ。
出来たら確かにイノベーションかもしれませんが、かなり非現実的なアイデアかと思います。
お前らバカな会議やってるんじゃねーよと、ピーター・ドラッカーさんがイノベーションの7つの機会という論理を展開しています。
ピーターさんじゃなくても、自社と全く関係のないサービスはあまり現実的ではないですね。
イノベーションというのはむやみやたらに考えても出てこない。
イノベーションのチャンスをちゃんと捉えなさい、そしてチャンスは7つあるよ、というのがピータードラッカーさんの言い分です(多分)。
7つのチャンスタイム
7つのチャンスタイムって何なの?ということなんですが、以下のようです。
1.予期せぬことの生起
2.ギャップの存在
3.ニーズの存在
4.産業構造の変化
5.人口構造の変化
6.認識の変化
7.新しい知識の出現
なんか、わかるような、わからないような。実例を元に何を言っているのか調べてみました。
予期せぬことの生起
予期せぬ成功と、予期せぬ失敗があります。
ホント、この手の本はややこしい書き方をする。
予期せぬ成功とは「なんかわかんないけど、うちのあの商品、めっちゃ売れるんですけど」という話です。
予期せぬ失敗はその逆で「部長さんが絶対売れる!って言ってたのに、ド赤字なんですけど…」という話です。
で、こういう話があると、「ふ~ん」で終わることが多いと思います。
ですが、イノベーターはこのときに目が「キラーン」と鋭い光を放ち、心の中で「チャンスターイム!」となっているっぽいです。
何で売れてるの?何で売れなかったの?ということを分析すれば、イノベーションにつながるかもね、ということです。
ギャップの存在
例えばスマホが世の中に誕生した瞬間を考えてみましょう。
どいつもこいつもスマホスマホ、アイフォンアイフォンと言い始めた頃です。
スマホ需要は爆上がりです。なのに、「我が社のスマホが売れない。なんでや!?」というのがギャップです。
余計なプリインストールのソフトを入れてるからか?
値段が高いのか?ダサいのか?
ここにイノベーションのチャンスタイムがあるよ、というお話です。
ニーズの存在
「どうにかしたいけど、どうにもならんのよ」そういう話に耳を傾けろというお話です。
経営者の皆さんは、やっぱり収益を上げたいわけで、一番コストなのは人件費。人件費を削減する方法(もちろん合法)があれば経営者さんは飛びつくでしょう。
ニーズはあるんです。だけど、どうにもならないと思って諦めていることに目を光らせろ!というのがニーズの存在の話です。
DXなんかがこれに近いのかもしれません。DXとは何ぞやでうるさいのが出てきそうなので、深入りはしませんが。
産業構造の変化
アマゾンのキンドルが良い例でしょうか。従来は、本は本屋で買うものでしたが、いつのまにか電子書籍が当たり前になりました。
産業構造の変化が起きたときに、いつまでも、本は本屋で買うもの!ではなく、出版の流通経路をうまく変更できたものがイノベーターだった、という話かと思います。
人口構造の変化
これは社会的な動きです。日本だと高齢者が増えて若者が減るというのが人口構造の変化ですね。
人口構造に変化が起きるときに、新しいビジネスは仕掛けやすいということです。
老人に着目されていますが、購買意欲が高いのは若い人だったりします。
だから、若い世代(Z世代)に対してのビジネス展開も考えたほうが良い。
一昔前ならテレビCM、新聞広告などがありましたが、今はyoutubeが中心ですね。文言も、売り上げナンバーワン!とか眠たいことを言っていてもZ世代には刺さりません。
Z世代は、社会に対して優しいのか、どういうコンセプトなのか、そういうことを大事にするみたいです。
認識の変化
江戸時代の頃、マグロのトロは「ゴミ」でした。それが今じゃ高級部位です。これが認識の変化です。
ゴミが金に化ける。
社内でゴミだと思っていたものに値が付いた。これはチャンスタイムという話です。
新しい知識の発見
これを凡人がやりがちなのかも。あなたにもあなたの周りにも、そう簡単に青色LEDやらロケットを開発(生み出す)できる人はいません。もちろん活用した何かを行うことはできますが。
実際にこのレベルになると、研究費も人材を集めるのも大変です。
ここは凡人だと割り切って、考えない方がいいかもしれません。
チャンスが起こるのは、たった二つしかない。社内か、それ以外か。
これらのチャンスタイムはどこで生まれるのか。
1.予期せぬことの生起
2.ギャップの存在
3.ニーズの存在
4.産業構造の変化
ここまでは、「社内」で発生するチャンスタイムらしいです。
言われてみれば、確かにそうかもしれません。
5.人口構造の変化
6.認識の変化
7.新しい知識の出現
5.6.7は社外で発生するチャンスタイムです。
経営者に響くイノベーション
実現可能で利益になるイノベーション、これは聞く価値があります。
ですが、従業員には中々盲点な話があります。
それは、節税、減税です。
「生産性向上特別措置法」を調べてみてください。
データ共有・連携のためのIoT投資を行うと、IoTへの投資に対して30%の特別償却もしくは3%の税額控除措置があります。
その他にも設備投資に対して減税などもあるようですので、税金の観点からイノベーションを検討してみるのもありかもしれません。
これは、ピーター・ドラッカーのニーズの存在か、産業構想の変化に当てはまるのかも知れません。
今日の分かった気になれる講義は、以上です。