2024年:振り返り, 2025年:目標
2024年:総括
2月にあった大きな転換と共に1年が大きく加速した2024年でした。2022,2023年に比べて、自分の毎日のハンドルを自分で握ってきた印象が強いです。教育学の勉強、クリエイター/エンジニアとしての個人制作と仕事、友達を含む人間関係、そして進路。とにかく自分が思うままに舵を切りました。もちろん好きなことをしてても重たい期間はありました。初めて受注した映像作品のCG制作案件ではフリーランスで仕事を受けることの厳しさを痛感したし、専攻に選んだゼミでは学問に向き合う姿勢の甘さと純粋な勉強不足にも気づきました。
ちょうど1,2年前に「自分に厚みをつける」という目標を立てました。その時は、自分の教育への願いや思いが独りよがりである可能性への不安と、CG制作やAR開発など手広く興味のある技術に触れた一方で、1つ1つが浅く、クリエイターとしての基盤の薄さ、が悩みの種でした。そこからは、大学のゼミ活動を中心に教育学研究の歴史を辿っては書籍や論文で理解の浅さを補い、技術の方は本やドキュメントを読む時間を増やし、自分が扱う技術の歴史をざっくりとでも知るようにしました。
そんな目標に対して、少しずつでも実行できている実感を掴んだのが2024年でした。教育方法学ゼミでは、教育学研究や学術的な研究について基本的な姿勢と視点を実践を通して学び、大学の講義、書籍、論文などの情報への接し方が変わってきたと思います。また、振り返ってみると1年中何かしら制作・開発に取り組んでいた2024年。自分の知識や技術の未熟さに気後れして手が動かないことはもう無くなり、プロダクト開発の進め方も少しずつ身についてきたのかなと思います。どちらでも鍵になっていたのは「問いを立てる」というステップでした。教育の書籍や論文を読む時も、プロダクト開発を始める時も、問いを立てることで前に進めることができました。
しかし、目標に対して歩みを進めた2024年は、同時に勉強不足・努力不足を痛感する1年にもなりました。特に、問いを立てるだけ立てて、その問いにしっかりと向き合うことができていなかった、という点が大きな反省点です。勉強や努力が不足していた、というよりは、勉強や努力の取り組み方に反省点が多かった、という方が適切かもしれません。教育の勉強は問いを立てることで頭には残るけれど、その後その問いを考えることが少ないので、途中で終わってしまっている感が強かったです。ものづくりでは、問いを立てた後に答えを出すまで時間がかかったり、答えの出し方が遠回りだったり、まだまだ未熟な自分を痛感しました。
そんな何もかもを総じて、良い1年だったと自信をもって言える2024年ではありました。2022, 2023年は「これでいいのか?」と自分の選択に自信を持てない時期もありました。今でもふと思うことはあるけれど、自分でハンドルを握っている実感から「選択を正解にするのは自分!」と思うことができ、常に「今の自分が最高」と思うことができています。自分の選択した道を自分で納得して進めているのは、多くの人の支えがあって成り立つので、改めて色んな方々への感謝でいっぱいです。
2025年:目標
さて、そんな2024年を経ての2025年の目標は「自分自身に説得力を持たせる」に決めました。2024年は多くのことを学ぶ日々だったけれど、学んだことを軽率に他者との対話の中で引用してしまっている自分にモヤモヤすることも多かったです。心のどこかで「自分の言葉じゃないから軽いな〜」と反省することも多い中で、次の文章に出会いました。
簡単に言うと、「本から借りてきた哲理を自分の経験や身体を通して腑に落としたものにしていないと、本当の説得力や共感は生まれない」ということらしいです。これまで通り、教育分野も情報技術・ものづくり分野もたくさん本や文献を読んで勉強は続けていきます。しかし、それらの学びを自分の言葉で話せるように、しっかりと自分の中で噛み砕くことで、説得力のある言葉で物事を語れるように精進します。
もう1つの目標は、”集中と選択”です。これまでの勉強やものづくりは、とにかく一歩でも前に進める!という気持ちで、複雑な問いをどこから考え始めるのか、といった部分を思考停止で進めてきました。「とりあえず必要な要素はこれだから、まずはこれからやってみよう!」と脳死でタスクを選んでいたので、2025年は重要度を見定めていきます。
また、もう少し具体的な目標としては、現在のICT教育や教育AIの課題に対して現段階での自分なりの答えを出し、プロダクトを作りながら向き合っていきたいと考えています。これは、2024年の「問いを立てる」で止まっていた部分の先、「答えを探す」に一歩前に進む上での目標です。その他のプロダクト開発も平行して続けるだろうし、思いつきで個人制作を枝葉のようにしたりすると思うけど、1つの軸はその挑戦に置きたいと思います。
改めて、2024年もありがとうございました!
2025年も自分らしく、小さな一歩を積み重ねていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
余談
この振り返りの途中で新年を迎えてしまい、未完成の文章を放置して友人と初詣に行ってきました。おみくじを引くと大吉でした。
物事はうまく進むけれど、驕ると災いを招く、らしいです。また、「学問:安心して勉学せよ」とのお言葉も。
なんとなく神様に背中を押されてしまった感じがしたので頑張ってみようと思います。