なんやほのほっこりする話
昨夏のドイツは非常に暑かった。
その1週間は30℃越えが続き、36℃、39℃、39℃、そして7月25日に最高気温41℃を記録した。
ここは元々寒い国なので暖房設備はどの家庭においても、とにかくしっかりしている。
しかし冷房設備には弱い。非常に弱い。というか、ない。
多くの家庭にエアコンというものはない。
家電量販店で売られているのも見ないほどだ。
その夏は慌てて出したかのような扇風機が、梱包されたまま店頭に並べられていた。
しかし41℃の暑さは、扇風機ではどうにもならない。
この鬼暑の一週間、ボスはたまたま出張中で、冷房の効いたホテルで快適に過ごしていた。
息子は日本に一人帰省中で、これまた冷房の効いた家で美味しい日本料理に舌鼓をうっていた。
一人ドイツの家に残された私は、水を入れたペットボトルを何本も凍らせて、すぐお湯になるペットボトルを抱きしめて、死にそーーー……(o_ _)o だった。
今夏もどのくらい暑くなるのかと慄いていたが、昨夏と比べ比較的過ごしやすい日が続いている。
しかし30℃を超える日はある。
先日33℃。
暑いーー。( ̄▽ ̄;)
日が落ちて外がひんやりしても、家内にこもった熱気がなかなか逃げず、その日は窓という窓を開けたままにして寝た。
翌朝リビングにクルミが落ちていた。
ク・ル・ミ.........。
それは家にあるはずがない。しかも床の上に敷いたカーペットに少し隠れるようにコロンと1個。
お友達の家へ遊びに行くことの多い息子がもらってきて、昨夜食べていたのかな?
朝、起きてきた息子に聞いてみた。
息子「いいや。」
私 「.(‥ )?」
【現状】
リビングはバルコニーへと続いており、ガラスの扉があるが昨夜はそこも全開だった。
Hofにはリスが住んでいて、我が家のバルコニーによく遊びに来ている。
【仮定】
そのリスが私たちが寝ている間にバルコニーからリビングに遊びに来て、冬の食料としてクルミをカーペットの下に隠した?
【結論】
全員一致で可決した。
息子「このクルミさ。バルコニーに置いといて、リスに返してあげようや。」
その後数時間経過。
息子「あ!!
鳥がクルミをくわえて飛んでいった。」
残念ながら私はその瞬間を見損ねてしまったが、グリム童話の国に相応しいなんともメルヘンな話ではないか。✩(*˘︶˘*).:*
その話を早速日本に住む娘にLINEした。
娘は
なんやほのほっこりする話
なんやほの登場人物四人中、二人( 匹 )が人間ではない話
なんやほの絵本みたいな話
なんやほのぐりとぐらみたいなほっこりする話
と返信してきた。
娘からのLINEは続いていた。
昨日夜中じいちゃんと喋っててん。
ママ、知ってるか?
じいちゃんの通勤経路。
娘はその経路をLINEに記載してきた。
何線に乗って何駅で降りて、
何線に乗って何駅で降りて、
何線に乗って何駅で降りて、
何線に乗って何駅で降りて。
その駅から10分歩いて到着するねん。
4回も乗り換えて私の父は通勤していた。
その他にも、私も聞いたことのある父の昔話がたくさん書かれていた。
夜中起きていた娘と夜中に目が覚めた父が深夜2:30に交わした昔話。
私は娘に
なんやほのほっこりする話
なんやほのおじいちゃんと孫の話
なんやほの日本昔ばなしみたいな話
なんやほのわらしべ長者みたいなほっこりする話
と返信した。
( Hof の話は こちら から )