スペインで大人になってからできた友達
先週末、スペイン生活1年目を過ごしたサラゴサ時代の友達を訪ねに行って来た。去年サラゴサでは、スペイン語のコースで週5日毎日9時から13時半まで1年間を過ごしたので、10人くらいいたクラスメートとはグループ全体として仲良しになったけれど、その中でも特にひとりのインド人の女の子と仲良くなった。そして、先週末、その子のお家で1泊、そのあとビーチに行って2泊、週末をまるまる一緒にとっても楽しい時間を過ごした。
社会人になってから、もっと言うと大学生になってから、本当に心から気を許せる友達を作ることって難しいなあと思うことが増えた。大学になると高校の時のように同じクラスメートたちと毎日同じ時間をずーっと過ごすこともなくなるけれど、サークルやゼミなどある程度共通の趣味や関心のある人たちと知り合うことはできるし、社会人になってからは同じ勤務先を選んでいる以上、関心やこれまでのバックグラウンドも大体似ているような人が多い。しかし、特に社会人になってからは新しく誰かと知り合うにしても、なんとなく利害関係や、口には出さなくても学歴や勤務先、年齢など色々な肩書を通してお互いを見ている気がしてしまう。
でも、そのサラゴサでできた友達は久しぶりになんの肩書きも知らずにただ同じクラスだったということで仲良くなって、高校の時のクラスメートみたいに仲良くなれた気がする。席が隣のことが多くて、二人とも夜に出かけるのも好きで、クラスメートたちと毎週末出かけていたのだけど、私たち二人が毎回の参加メンバーだった。それ以外にも、私が日本でヨガ教室に通っていた、というと彼女がヨガの先生をやってたことがある(!)というので、公園でヨガのレッスンをやってもらったり、ある日ジムのプールで泳いでいると横のレーンから名前を呼ばれ、見てみると彼女がいて同じジムに通っていることが発覚し、それ以来プールで泳いで一緒にサウナに行く、というのがほぼ毎日の夕方の過ごし方となった。
美味しいタパス、好きなビール、おすすめのジムのレッスン、ヨガ、恋愛の話ばっかり話していて、最初の数ヶ月はお互いのこれまでの人生について深くは知らず、年齢や仕事について聞いてみようとも思わずにどんどん仲良くなった。そのうちに、昔彼女が国際機関で働いていたことを聞いたり、国際政治や経済を大学で勉強したと知ったり、また、年齢についても、たまたま誕生日が2日違いで、一緒に誕生日パーティーをしよう!と言っていたところ、年齢を聞いたら自分より5歳くらい年上で、それにも驚いて二人で笑い合った。
年齢も、肩書きも関係なく、ただ一緒にいて楽しいから仲良くなった友達とは、きっとこれから時間が経っても仲良くしていけると思う。海外にいるから高校時代の友達と1年に1回も会えなくても、ふとした時に連絡をくれて、たまに会うとあの頃と全く変わらずに笑い合えるような、そんな友達がスペインでもできたことがとっても嬉しい。私の出発まであと1ヶ月少し、もう一回時間を合わせて会いにいきたいなと思います!