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関西人にとっての上京エピでおまんねんでんねん


#上京のはなし

私は生粋の大阪人、大阪府大阪市淀川区の出自ですねん。

19で大学も受かってないのに家を出たくて一人暮らし。立川で浪人生活を始めたのが昨日のことのように思い出されるわけでおます。
初日、二日目父親と共に新宿の不動産屋へ行った時の印象が上京の時の印象の全部やねんけども、

〇靴が地味
〇男子がオカマ

えー・・・すいません。今考えたら本当に失礼なんですが、19の私にとってこういう印象だったことを鮮烈に覚えています。
今となってはわかることなんですが、関西人の靴が派手なんです。
そして、関西男子の言葉遣いがベタベタのおっさんなんです。


イジメ、ダメ、ゼッタイ

関東から関西に引っ越したことがある方はご存じかと思いますが、大阪には「関東人狩り」という概念が存在します。「巨人帽狩り」といってもいいでしょう。阪神タイガースという絶対神の一神教が支配するかの国ではジャイアンツの帽子は狩りの対象であります。

私自身もその時片思いしていた男子が孤高の巨人ファンだっただめ愛憎相まって巨人帽を池に投げ入れたことをここに懺悔いたします。


※上記は全て脚色された内容ですのでご承知ください


そんな一神教の国大阪から来た大学生(1浪の末無事美大合格)に都会の厳しい洗礼が施されます。
大学新入生歓迎会での1コマ。

「へーー!大阪なんだ?!何か面白いこと言ってよ!」

あるあるあるある(関口宏/100人に聞きました)
上京したての私の心情はこうです。
「何ぬかしとんねんワレ!大阪人やからゆうて全員芸人やと思っとんのかコラ!耳から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろか!オモロイ話聞きたかったらギャラ出せやボケ!」

オクバーガタガターイワーセタロカー

曖昧な微笑みとともに小噺を披露し(やるんかい)おもしろ~いとぬるいリアクションをもらい。
私はその日から関西弁を封印し、隠れキリシタンとして生きることを選んだのでした。

そんなほろ苦い上京の思い出。今や、関西芸人がテレビでしゃべることも一般的になり、このような差別はなくなりました。
いい世の中になったものだ。