【経営者インタビュー】持たざる者の努力が報われる環境を目指して。-SHiRO副社長 中本慶昌-②企業向け編
こんにちは!株式会社SHiROのnote編集部です。
今回は、株式会社SHiROを創業し、副社長を務める中本より、「創業のきっかけ」や「事業への想い」「今後のSHiROが目指すこと」について伺いました。
学生が自分を、社会を、企業を「知る」機会の提供を目指し、長期インターンシップをスタンダードにすることを掲げるSHiROが、どのような「想い」を背景に企業様の課題解決に取り組まれているのかについて迫ります。
「持たざる者の努力が報われるサービスを作りたい。」そんな思いから、株式会社SHiROを創業。
ーーはじめに、創業に至ったきっかけを教えてください。
「持たざる者の努力が報われるサービスを作りたい。」そう感じたことが、創業のきっかけになります。この想いは、私が社会人時代に感じた「社会に出て中長期的に成果を出す人は、育ちが良い人や地頭が良い人以上に、常に行動できる人や失敗を恐れず泥臭く仕事ができる人である」という気づきから生じたものになります。
この気づきから、「どんな学生でも適切な学生時代を過ごせば、成果を出して社会で楽しく働けること」を実感し、そこから「学生にその機会を与えたい」「学生のキャリアを支援するビジネスに携わりたい」と強く感じ、創業に至りました。
優秀な若手を獲得するためには、優秀な若手が育つ体制作りから。
ーーここからは、「企業側の採用事情」についてお伺いします。そもそもなぜ近年、長期インターン生を採用する動きが高まりを見せているのでしょうか?
その理由は主に2つあると感じています。
1つ目は、新卒採用に繋げたいという思いです。若手層の減少により、優秀な人材の確保が難しい時代。そのため、あらかじめ優秀な学生層と深く接点を持てる「長期インターン採用」を導入する企業が多くなりました。入社後のミスマッチも無く、無駄な費用を省くことも可能です。
2つ目は、事業拡大・成長のためのリソース拡充のため、長期インターン生を戦力として採用したいという思いです。弊社も事業規模がどんどん大きくなっているので、インターン生の戦力があるからこそ成り立っている事業もあります。学生のクリエイティブさ、コミット力にこちら側が助けられている部分も十分にあります。
主にこの2つの期待値を持って、長期インターンシップ制度を取り入れる企業様が多いという状況です。
ーーなるほど。では、企業側が長期インターンの採用面で抱える課題はどのようなところにあるのでしょうか。
企業様が長期インターンの採用面で抱える課題は、主に3つあります。
1つ目は、「“対学生"の現場の受け入れ体制の構築」です。例えば、人事が新卒採用に繋げたい、長期的に若手を受け入れられる体制を整えたいなどの意図を持って学生を受け入れたとしても、実際に長期インターン生を育てるのは「現場」です。そのため、“対学生”教育体制の構築には、社員の育成とはまた違った人事・現場間の連携、現場の受け入れ体制を設定する必要があり、そこに課題があります。
2つ目は、「定着とフォロー」です。社会人は働くことを前提に物事を考えるのに対して、学生は失うものが無い分、困難を感じた際の粘りが弱い部分もあり、企業側はその特性を理解した上でマネジメントする必要があります。学生を中途採用の方と同じ評価制度で評価するのでは定着に繋げることは難しいため、学生が求めることやモチベーションを満たせる適切なフォローを考えるという部分に課題があります。
3つ目は、「任せる業務の選定」です。学生に任せる仕事が適切ではないケースが存在します。せっかく優秀な学生に出会えたのに、その学生の優秀さを活かせる業務が現状存在していない、という場合がその例です。しかし、優秀な若手と出会える機会は非常に稀です。その学生が楽しいと思いながら能力を最大限に発揮できる業務を模索したり、モチベーションが維持できるようキャリアに段階性を作ってあげるなどの環境整備、業務の選定も、インターン生教育における課題となります。
この3つが、クライアント様がよく抱えていらっしゃる課題です。弊社では、これらの課題に対して適切なソリューションを提供する採用コンサルティング事業も展開しています。
「持たざる者の努力が報われる環境作り」の実現に向けたSHiROの3つの事業について。
ーー企業が抱える課題に対して、株式会社SHiROが展開する3つの事業について教えてください。
全事業に共通する根本的なゴールは、「持たざる者の努力が報われる環境作り」を実現することです。弊社ではその手段として3つの事業を展開しています。
1つ目のインターン生紹介事業では、「市場的な価値を上げるための機会を学生に提供すること」を主軸に、学生に対してインターンの求人紹介・採用サポートを行っています。
この事業の中では、「その学生に合った長期インターン先を選定すること」に注力しています。学生と企業の適合性にこだわる背景には、私自身インターン生時代に、その人が持っている良さと環境が求めるものに差がありすぎてしまったために、自信をなくして辞めてしまった人達を見て、非常にもったいないと感じたという経験があります。
また、ミスマッチを防げるという点で企業側にとっても良い事であるため、学生との面談では徹底的に学生の特性・特徴をヒアリングし、その学生に合った最良の企業を紹介することに注力しています。
2つ目のインターン導入支援事業では、これからインターンを導入してみたい、今までやっていたけれど上手く運用できず、再起で立て直したい、というクライアント様に対して、コンサルティングという形で支援させていただく事業です。
この事業の中では、対社員とは全く異なる”対学生”の教育ノウハウを体系化することに注力しています。
先ほど申し上げた通り、学生の育成は社員を育成するのとは訳が違います。したがって、学生特有のモチベーションの揺らぎや学生が求めるものを理解し、それを考慮した評価制度や給与制度を整備していく必要があります。そのような”対学生”の社内体制を一緒に設計させていただき、上手く運用が回るまで支援させていただくのがこの事業の肝となります。
3つ目の就活支援事業では、弊社のサービスを利用していただいた学生に対して就活支援をさせていただく事業です。
この事業では、学生の経験を評価してくれる企業を選定し、短期的にも長期的にも活躍しながらキャリアを描ける企業を学生に紹介することに注力しています。
悲しいことに、就活においてはまだまだ学歴の壁は存在しており、いくら再現性の高い経験を持っていても書類審査の時点で落ちてしまう、という学生は多くいます(自社の支援では、素晴らしい経験をお持ちの方であれば交渉次第で選考実施に繋げていただくことも可能です。)。そのような現状を踏まえ、「どんな学生でも長期的なキャリアを築け、能力を最大限に活かせる企業と出会ってほしい。」その思いで支援をさせていただいています。
今後より浸透する長期インターン型選考。それを踏まえ、企業様には学生を受け入れる体制作りのお手伝いを。
ーー世の中の最新動向についてと、それを踏まえたSHiROの今後を教えてください。
世の中の動きとしては、実務型インターンからの新卒採用が今後よりポピュラーになっていくことを確信しています。
最近の事例で言うと、日系大手の富士通さんが、新卒採用に繋げる長期インターンの募集人数を段階的に増やし、2年後には現状比10倍の300人にするという人事戦略を取られることが新聞で大々的に取り上げられていました。
こういった世の新常識に対して、就活手前の学生様には就業の機会を、企業様には学生を受け入れる体制作りのお手伝いをするべく、今後より事業拡大・成長に注力していきたいと思っております。
また、将来的には、インターン紹介・導入支援を地方の企業様に活発に運用していただき、地方を生活拠点とする学生様の若い戦力を取り入れていただくことによる企業活性化、それによる地方経済の発展にも貢献していきたいと思っております。
企業様へのメッセージ
ーーありがとうございます。最後に、企業様に向けてメッセージなどありましたら、よろしくお願いいたします。
企業様には、「若手の可能性を信じ、若い力を受け入れることに対して積極的になっていただきたい」とお伝えしたいです。
企業の長期的な発展には若手の力が不可欠です。しかし、時代の流れと共に間違いなく若い戦力の採用は難しくなっていきます。そのため、それが顕著になる前にしっかりと若手の成長と企業の成長がリンクした組織体制を築いていただきたいです。
そのためにまず、若手を受け入れることに対しての会社のキャパシティを広げることで、会社の発展に貢献する長期的な資産を構築していただければと思います。
ーー中本さん、本日は貴重なお時間いただきインタビューありがとうございました。
終わりに
株式会社SHiRO副社長である中本をお迎えしての【経営者インタビュー】企業向け編、最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を通して、我々が持つ事業への”想い”、そして、長期インターンとして学生を採用することの”意義”が伝わりましたら幸いです。
引き続きnoteでは、弊社SHiROの「人」に関するエピソードや、サービスの魅力を発信していきます。皆様に役立つ情報をお届けできるよう、編集部一同努力してまいりますので、引き続きご愛読のほどよろしくお願いいたします。
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