哀しい記念日が前を向き始めた日
純情ロマンチカのアニメを観た私の感想になります。ネタバレもあると思うので嫌な方は読まないことをお勧めします。面白いのでぜひ観て語りましょう♪
宇佐見の兄は本当にはじめは普通の家の子だったんだ。
母が作るホットケーキが懐かしくて。不格好で。
そんな母を愛していた宇佐見父は思うより地位や家柄だけを大切にする人ではなくて愛情深いことも知っている人なのだろう。
宇佐見兄も他所の人の家に急に入ることになって頼れる人もいなくて愛してほしいと言えなかったのだろう。
美咲は本当に素直だから宇佐見兄にもきちんと物申す。
社会人になれないよっていわれちゃう態度なのかもしれないけれど、実際の人間関係ではそういうことが大事だったりする。
普段の生活まで仕事じみた感じになってしまうと本当に人間関係が築きづらくなる。
全てがビジネスになってしまって色気も何もなくなる。
私がそうだからよくわかる。
でも美咲は違うから。そこに惹かれるのだろう。
二人の共通点は母を亡くしている事。
だから同じことを話せた。でも同じ出来事でも全く取られ方は違って。
美咲には孝浩がいた。
愛は途切れなかった。ずっと愛されていた。
365日の1日を少しだけ明るくいい日に変えたのは美咲だった。
止まったままの悲しい一日がようやく動き出した。
もしもそういう世界があるとしたら、やっとお母様も安心することだろうなと思う。
この漫画は家族愛のお話もとてもよく出てくる。
人間だれしも幼少期にも漏れなく何かしらあるもので、それがのちの人生に左右することが多々ある。
そんな人たちの絡み合うお話でもある。
ただの恋愛や情愛やハーレムやそんなことだけじゃなくて家族愛や切なさやいろいろなものが詰まっているから面白い作品なんだ。