愛と心の溶解

純情ロマンチカのアニメを観た私の感想になります。ネタバレもあると思うので嫌な方は読まないことをお勧めします。面白いのでぜひ観て語りましょう♪

恋ってそういうことなんだよね。
本当に自分の一番嫌いな人間になってしまう。
何故自分の嫌いな人間なんだろう。
自分の意志で自分を制御できなくなることが恥だと思っているのかな。

確かに自分なのに自分を飛び出してしまうなんて耐え難くて恥ずかしいのかな。
本当は皆そうだから恥ずかしがることはないのだろうと思うけれどもやっぱり恥ずかしい。

人は何故永遠を望むのか。永遠ってなんだろう…

自分からしかキスしていないとかそんなこと気にしたことがなかった。
確かにそうなのか、そういう気持ちがあるのか。
そうだとしたらものすごく不安で悲しいな。
私はきっと狡いから求められるように仕向けてしまうからきっとそんなこと感じてなかったのかもしれない。
でも微かに、いつも俺ばかりといわれたことがあるような気もする。

最初は何にも思わなかった事でも見れば見るほど深くなっていく。

宇佐見の憂鬱がわかってきた。なぜ美咲に惚れたのかも。
少しずつ分かってきた。

世の中は大抵そんなに他人に踏み込まない。
でもあの日、出会って日も経たない宇佐見のために謝って泣いた。
そしてそれを見た宇佐見は我慢できず安堵して弱みを見せられた。
そんな人だから好きになった。いつも溶解できずにいた自分をあっけなく溶かしてしまった子供のような純粋な美咲に。

自分は傷つくのが怖いから大事なものには極力触らないように生きてきた。
触れてしまえばどうにかなってしまいそうだし、それが期待通りにいくことが決してないことを知っているからだ。

人は何故愛を誓うことを恥ずかしがるのだろう。
何故隠そうとしてしまうのだろう。宇佐見たちの境遇がそうさせているのは理解できる。偏見を持つ人がいることも。

ただお互いの想いが違った場合、そういう表現をされた相手はものすごく傷つくし不安だ。
宇佐見は自分たちの関係を隠す必要はないと思っていた。
でも、美咲のためにずっと隠していた。こんなに寂しいことは無い。
でも愛している人が傷つくよりは守る方が大事だと思ったんだろう。

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