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終わりを考えてはじめる。

クリスマスと正月までの、みんなが胸張って油断できる期間が本当に好きだ。

昼からビールをあけても、だらだらして日が暮れていてもへっちゃら。
ラーメンとカツ丼のセットでも夜中のお菓子でもなんでもお構いなし。年末なのだ。


2021年が終わる。

こないだまでオリンピックは延期か中止かと議論していたと思えば気づけば終わっていた。
M-1でミルクボーイが優勝したのは去年だと思っていたらおととしだった。
今年の2月にアキレス腱が切れて松葉杖だったのに今はまたバスケを楽しんでいる。

遠い昔のようなこともこの間だったりするし、なんというか、終わってしまえば全てはあっという間なんだと思う。

そして同時に終わりがない物事は辛いなと思う。

「コロナはいつまで?」
「この仕事いつまで続けるの?」
「私たちの関係はどうなるの?」

ゴールが見えないから疲れてくる。

自分で決められないものもあるし、決断が難しいものもある。

そんな中でしゃんと立っていくには、自分の中で目に見えないゴールをある程度決めることが大切なのかなと思っている。

コロナだけどあと5年頑張ってみるぞとか、物を買うにしても、何年使えれば御の字みたいに。

それでひと区切りをする。
でも、本当に終わりにしなきゃいけないのではなく、もちろん延長は可能で。

そうするとそこに向けたモチベーションで物事を進められる気がする。

僕は部活をやっていたから、引退まで何か月だとか、この試合までにチームの雰囲気を上げていくとか、今日は練習が何時までとか、休憩は何分とか、基本的にリミットがあった。その方が自分を鼓舞しやすいのかもしれない。

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僕の経営する層雲峡ホステルも最初は3年営業できれば良い方だなと思っていた。

建物が老朽化しているのがわかっていたし、3年もすれば新しい目標ができてそちらに向けて進んでいけるかなと。

でもやってみたら思ったより楽しくなってきたし、思ったよりできることが増えてきて。
そして3年目が終わった昨年にひと区切りをして、これからやりたいことを整理。

改めてゴールを自分の中で決め、新たにオープンする気持ちで"それでも来たい場所"をつくっていこうと今年は宿の改装をした。

次のゴールは2025年までのあと4年。もっと言うと海外各国のゲストがでかい荷物持ってニコニコチェックインをしに来るまで。
それまでゴールに向かってできること、できないことを明確にして走っていくぞ...!

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区切りをつけていくことで、次へのエンジンになるのはもちろん、辞めるときもしっかり終われると思う。

終わることは悲しいことではないこともある。

『あれ、あの店なくなっちゃったんだ』

それは悲しいことだけじゃなくて、前向きなものかも知れない。
終わりを決めて走ることで、一旦閉めるという選択が前向きにできるから。


物事のはじまりはすごくすごく大変だけど、いろんな人に注目されたり、スタートはお祝い事であるから華やか。

でもそこからは、ただやっている状態ではなくて、どれだけやりがいをもって終わりの目標をぶらさずに続けていけるか
終わりがあるから焦りもでるし、その中で楽しもうと自分に課していける。

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2022年はどう暮らしが変化するかわからないけど、変わらず『宿・山・教育・会社・地方・バスケ』やりたいことはたくさん。

控えめでお願いしたいところだけど、きっと大変なこともたくさんあるだろうし、思ったようにいかないことも星の数ほどあると思う。
だけど、道中にはたくさんの人がいて、色んな物事を協創できる。おつかれのビールも飲める。来年もきっと最高だ。

与えられるものとか、消費の大きさで豊かさを図ることはせず、自分のゴールを見失わず良いペースで走っていこう。


ちなみに2022年までに腹筋を一度は割るというゴールを決めていたのですが、それももちろん延長中。


来年こそは腹筋割るので、腹から声出してみんなで乾杯できることを祈って。
それではみなさん良いお年をお迎えください。




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