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【ゆるっと音楽こうろん】トータス松本のがなり声

”がなり声”・・・唸り声とも呼ばれ、シャウト系発声方法の事。
テレビで「ガッツだぜ」を歌っているトータス松本の歌声を聞いて、度肝を抜かれたのを思い出します。日本人らしからぬソウルフルなシャウト、しかしながら、ふてくされたかっこのつけ方ではなく、あくまで明るく楽しく鼓舞するさまを、あえて”シャウト”ではなく”がなり声”と呼び、その歌声だけではなく音楽の部分も含め、完全に独断と偏見でご紹介します。
(動画貼り付けていますので、音量にご注意を)

♪夜ドラ

笑って泣ける

今、NHKで朝ドラならぬ夜ドラ(月~木10:45~11:00)が放送中です。
「あなたのブツが、ここに」は、コロナ禍で宅配業界に転職したシングルマザーの悲喜こもごもを描くドラマで、地元が舞台ということもあり、毎日楽しみに見ています。
個人的には、アニメ呪術廻戦「ここからは時間外労働です」でおなじみ七海健人の声を担当する津田健次郎さんが、俳優としてバッリバリの関西弁で出ているのも楽しみの一つです。

そのドラマの主題歌が、ウルフルズの「バカサバイバー」という曲で、まぁ久々に聞きましたが、はっちゃけてて前向きで、トータス松本のがなり声も存分に味わえます。

♪ガッツだぜ

ウルフルズと言えば、やっぱり「ガッツだぜ」ですよね。
この曲を初めて聞いたとき、日本では珍しいソウルでファンクな楽曲、かつシンプルでポジティブな歌詞もさることながら、一番驚いたのはその歌声です。音符に無い音が出せてる・・・って。
あ、ちなみに、「ガッツだぜ」のPVでトータス松本が来ている着物は、実は志村けんさんがバカ殿で来ていた着物のおさがりだそうですよ😆

♪ちょっと音楽っぽい事言うと

例えば、ポップスの曲が、スーパーでかかっている風にアレンジされているのを聞くと、少し拍子抜けというか、本家と比べて違和感がありますよね。
その正体は(所説あるとは思いますが)、いわゆるカラオケの採点などで出てくる「こぶし」「しゃくり」という音符で表現しにくい部分が削がれているから、ちょっとダサく聞こるんだと思います。

♪音符で表現できない音

音符のドから1オクターブ上のドまでを歌うとき、ドレミファソラシドと一音ずつ上がっていった場合と、ド⤴ドと勢いで上がったときとでは、滑らかさが違うことにお気づきでしょうか。その滑らかさが音符では表現できない音ってことになるんですが、トータス松本の歌い方って、これとがなり声がものすごく多くて、それがめちゃくちゃソウルフルに聞こえるんだと思います。海外の代表的なソウルな曲を貼っておきますね。

♪独断と偏見のオススメ

そのがなり声もさることながら、ウルフルズの音楽は、斜に構えたかっこよさではなく、ド正面から直球で見せるかっこよさが歌詞に表現されているところです。がさつに見せかけて繊細だったり・・・。
また、トータス松本が、洋楽ソウルのカバーアルバムを出していて、これもソウルでファンキーな歌声が聞けてオススメです。

笑えれば
https://www.youtube.com/watch?v=L-ZWzztTX54

バカヤロー
https://www.youtube.com/watch?v=5ifHE-GNkKY

大阪ストラット
https://www.youtube.com/watch?v=rGtnAp8KZ_8

TRAVELLER

♪最後に

ウルフルズの歌は、「歌うまいでしょ」って感じもなく、「おしゃれな事言うでしょ」って空気感もなく、シンプルにダイレクトに響いてきます。
年代的に、懐かしいって方もいると思いますので、改めて聞いてみてもらえたらなと思います。

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