味覚障害から学ぶ最高の栄養 1

(読了目安6分)

マスターはこれまでに何度か以下のような話をしてきました。

「ストレスがないことが健康に繋がる」

「ストレスがないと太らない」

「身体より心のデトックスが先」

「愛が動力源になると疲れない」

今回もそんな感じの話で、「味覚障害から学ぶ最高の栄養」というテーマです。


以下のような内容です。

◎健康志向の女性たちとの会話

◎味覚障害って?


◎マスターの体験


◎味覚障害になる2つの理由


◎味覚障害が治るまで


◎最高の栄養



味覚障害の話を例にして、最高の栄養とはなにか考えてみましょう。


みなさんは「味覚障害」という言葉を知っていますか?
簡単に言うと「食べ物の味がわからなくなる」という障害です。
マスターは以前、経験したことがあります。



◎健康志向の女性たちとの会話



今回の記事を書こうと思ったのは、「身体にいい食べ物について考えています」という健康志向の女性たちとの会話がきっかけでした。


マスターは会話の流れの中で、その女性たちにこんな質問をしたんです。


マスター
「たとえば皇室について考えてみると、皇室は国の象徴だから、宮内庁も全国各地から身体にいい食べ物を集めたり、専用の畑や牧場を持っていて、現代で考えられるほぼ最高峰の食材をそろえてるはずなんだ。でも皇室の人が120歳まで生きることはないでしょ?だいたい一般人と同じような寿命だし、普通に病気になったりするよね。なんでだと思う?」


女性
「たしかに・・・皇室はストレスがすごいんじゃないですか?」

マスター
「そうそう、きっとそれなんだよ。ストレスは健康的な食事を上回る悪影響があるんだろうね、ということは、健康的な食事も大切だけど、ストレスをなくすことの方がもっと健康に貢献するんじゃない?もちろん毒を飲んだらストレスのあるなしに関係ないだろうけど、やっぱりストレスはかなり悪影響だと思うよ」


女性
「はい、そうかもしれませんね」

マスター
「ストレスがない生活ってやっぱり大事なことだよね。ストレスがあると、身体にいい栄養さえ吸収できなくなるんじゃないかな」


こんな会話をしているときに、以前体験した「味覚障害」のことを思い出したんです。
味覚障害が教えてくれた、「最高の栄養」について、以下続きます。


◎味覚障害になる2つの原因


味覚障害の原因はいろいろあるようなんですが、大きく分けて2つあります。
ひとつが、「心」が原因で起こる味覚障害、もうひとつが、「身体」が原因で起こる味覚障害です。


「心」が原因の味覚障害は、精神的な負担のため脳の機能がおかしくなり、味を感じる神経にトラブルが出たものです。
言語中枢にトラブルが出れば声が出なくなりますし、視覚中枢なら視力がなくなったりもします。
原因は心にあるので、精神的に安定すれば解決する場合がほとんどです。
「心のプレッシャーによって脳の機能がおかしくなることがある」というのは、たとえば強い運動で身体にプレッシャーをかけると、関節が外れたり、骨折したり、筋肉に炎症が起こるのと同じようなことです。


次に、「身体」が原因の味覚障害というのは、舌にある「味を感じる部分」の「味蕾(みらい)」にトラブルが出たものです。
味蕾の機能にトラブルが出て、味を感じることができなくなります。
この場合、脳の調子はいいわけですから、「味蕾」という部分が正常になれば味覚は戻ります。
身体的な味覚障害は、身体に必要なミネラルの一種「亜鉛」の不足が原因とされています。
亜鉛は細胞の再生に寄与するミネラルのひとつで、味覚障害者の血液検査をすると、ほとんどの人の亜鉛値が正常値より低いそうです。



◎マスターの体験


味覚障害を体験したことがある人はわかると思いますが、念のためマスターが体験した症状について書きますね。


「なんかヘンだぞこの味・・・」



まずこんな感覚でした。


アイスクリームを口に入れたとき、いつもと食感が違うんです。
一度溶けて固まったような、味が薄くなったような、スポンジのような、ヘンな感覚でした。
そして、数日間なんとなくいろんなものの味がヘンだと思っていたところ、舌の先の感覚の異常に気付きました。


舌の先だけ、味の感じ方が違うんです。


すぐに舌の先に塩を乗せてみたところ・・・ただの砂です。
じゃりじゃりするだけでほとんど味を感じません。
口の中に拡げると塩味はするんですが、舌先だけ感じないわけです。
砂糖も同じでした。
ネットで調べたところ、「亜鉛」が不足していることを知りました。



亜鉛不足になる2つの原因

マスターは普段から大きなストレスはないので、自分の症状は「身体」が原因の味覚障害だろうと疑いました。


「身体」が原因の味覚障害は、亜鉛不足が主な理由だとわかっていますが、亜鉛が不足する理由にも大きく分けて2つあります。


ひとつは、摂取量の絶対的な不足です。
普通の人は、亜鉛を空中から摂取する能力はなく、口から摂取することになります。
ですから、必要量の亜鉛を摂取しなければ不足する・・・というあたりまえの理由です。
たとえば1日に10の亜鉛が必要だとしても、外部から5しか摂取しなければ味覚障害になるということです。


そしてもうひとつは・・・
これが、今回大切な方で、マスターの味覚障害の原因です。
「亜鉛は摂っているのに、亜鉛の吸収を阻害する成分も一緒に摂っている」という理由です。
10の亜鉛を摂取しているのに、他の成分によって10のうちの3が吸収されないまま排出されるというのが、亜鉛の吸収を阻害する成分を一緒に摂ってしまうパターンです。


マスターの亜鉛不足の原因はこのパターンでした。


原因ははっきりしています。


それ以前に、アイスクリームとカップラーメンのマイブームがあったんです。
これらには亜鉛の吸収を阻害する成分「フィチン酸・ポリリン酸」が入っていて、マスターの味覚障害は、まさにその後に起こっていたんです。


以下、亜鉛について、当時マスターが参考にしたサイトです。
「食と健康の総合サイト e840.net」より。
亜鉛の吸収促進・吸収阻害因子
http://mineral.e840.net/m142200.html



◎味覚障害が治るまで


味がわからないと日常生活がつまらなくなってしまいます。
それに、マスターの仕事は飲食業界ですから、やっぱり味覚はあった方がいいですよね。


味覚障害についていろいろと調べ、アイスクリームとカップラーメンをやめて、亜鉛を積極的に摂る生活に切り替えたところ、数ヵ月後には味がわかるようになりました。


よかったです、ホントに。


マスターの味覚障害は、気付いたのが初期だったためか、医学的にはおそらく「軽症」ですみました。
放置すると手遅れになることもあるようなので、「食べ物の味がヘン」と感じている人、「私、味覚障害の疑いがあるかも」と思う人は、舌の先に塩を乗せて味を確認してみるなど、試してみてください。


ちょっと長くなったので、「最高の栄養」については次回にします。
最高の栄養って、コラーゲン? ポリフェノール? 酵素? やっぱり、ニンニクでしょうか。
すでにこの投稿の冒頭に答えが書いてある気がしますが・・・

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