仕組みを知る ―親がしてきた「儀式」―
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今回は「仕組みを知る ―親がしてきた「儀式」―」と題して書きますね。
以前、スタッフみんなで夜の露天温泉に行ったときの話です。
露天温泉に入ったスタッフA子さんは、暗闇の中で奇妙な音を聞き、「マスター、なんだか大きな動物の声が聞こえません?」と、おびえた口調でささやきました。
マスターはその音の正体を知っていましたから、「ああ、それは排水口からお湯が出るときの音だよ」と答えました。
A子さんはそれを聞いて安心し、「なーんだ、怖がって損した~」と笑っていました。
「音が出る仕組み(理由)」を知ったことで、A子さんの恐怖は、笑いに変わったんです。
起こっていたことに変化はなく、人間側の意識が変化したわけです。
そうなんです。
実際に世界が変わるわけではなく、人間側の意識が変わることで、相対的に世界が変わったことになるわけです。
大昔、太陽が隠れる「皆既日食」という現象を「神の怒り」だと恐れていた人類は、近代になってその仕組みを知り、「不安」を「娯楽」に変えました。
同じように、社会の仕組みや人の心の仕組みを知り、人の意識が変わることで、「不安」は「娯楽」へと変わります。
人の意識が変わるだけで、「ストレスのある人生」から「ストレスのない人生」になるわけです。
赤ちゃんは、真っ白な心の状態で生まれてくるので、親が皆既日食を「天体ショー」として楽しんでいれば、将来、皆既日食を見て楽しむ大人になります。
しかし親が不安解消のために「いけにえの儀式」などをしていたら、子どもも不安になり、同じ儀式を繰り返します。
先祖代々受け継がれた「儀式」として、その家系に残ってしまうんです。
「いけにえの儀式」では、不安の解消どころか、不幸が繰り返されるだけです。
人生も同じです。
現在あなたが人生に不安を抱えているなら、きっと親もそうでした。
親が不安そうにし、痛み止めや表面的な娯楽を追いかけているなら、子どももその行動を受け継ぎますからね。
あなたは以下のようなことをしていませんか?
「不安になるとお酒を飲む」
「目先の利益のためにウソや隠し事をする」
「ストレスが溜まるとギャンブルをする」
「気に入らないことがあると暴力をふるう」
「物事がうまくいかないと他人のせいにする」
「自分が正しいと信じて他人の言葉を聞かない」
これらは先祖代々受け継がれた「不安解消のための儀式」です。
しかしこれらの儀式では、不安の解消どころか、不幸が繰り返されるだけです。
みなさんは、親がしてきた「儀式」を繰り返す必要はありません。
物事の仕組みを知り、不安を娯楽に変えてください。
皆既日食を楽しむ親が増え続けることで、皆既日食を恐れる人はいなくなりました。
人生を楽しむ親が増え続けることで、人生を恐れる人がいなくなっていきます。
それが「人類が愛に近づく」ということです。
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