「人間的な成長」について
(読了目安3分)
幸せな人生を送るために大切なことは「人間的な成長」だとよく言われます。
実際、長く愛されるのは、「人間的な成長」の度合いが高い人です。
では、「人間的な成長」とはどういうことでしょうか。
人間は、なにもしないと成長しませんから、きっとなにかをするんでしょうね。
食事をすると身体は成長しますが、人間的な成長は、そんなことではなさそうです。
※食べて大きくなるのは、「肉体的な成長」です
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以下、「人間的な成長」の一例を簡単に書いてみます。
人間的な成長1:車の免許
田舎町は公共の交通機関が少ないため、車がないと生活ができないような状況ですが、仮にあなたが運転免許を持たないまま、田舎町に引っ越したとします。
あなたが移動するときは、他人の車に乗せてもらうことになりますから、言ってみれば、あなたの移動は周囲の足を引っ張り、「マイナス」になります。
しかし、あなたが原付バイクの免許を取ってバイクを買い、自力で移動できるようになれば、自分のことを自分でできるようになりますから、周囲の負担になりません。
あなたの存在がマイナスからゼロになった・・・これが「人間的な成長」です。
そして次に、誰にも頼らず自分のバイクで移動して仕事をするようになり、やがて車の免許を取り、車を手に入れたとき、複数の人を車に乗せることができるようになります。
近隣の高齢者や子どもなどを乗せることができれば、社会貢献につながります。
ゼロからプラスになったわけです。
あなたは他人の役に立つ実力を身に付けたので、さらに人間的な成長をしたことになります。
あなたの成長の段階を簡単にまとめると、
1:移動するときに他人の世話になる(マイナス)
2:自分の移動は自分でできるようになる(ゼロ)
3:他人の移動の世話をすることができるようになる(プラス)
こんな感じです。
しかし「人間的にどうなの?」という人でも、自分の車に人を乗せることはできますから、この状態では、人間的な成長の度合いは小さいと言えるかもしれません。
では次に、もっと大きな「人間的な成長」についてです。
人間的な成長2:愚痴や悩みを冷静に聞ける
たとえば「愚痴を聞いてもらう」というのは、相手の時間を割き、自分もストレスを抱えていますからマイナスです。
しかしあなたが自分の悩みを自分で解決し、愚痴を言わなくなったとき、相手の負担も自分の心の負担もなくなりますから、プラスマイナスゼロの状態です。
そしてあなたが人生経験を積み、他人の愚痴や悩みを聞けるようになったら、これが大きな「人間的な成長」です(ただし相手のためを思って冷静に聞ける場合に限ります)。
そう、「心の成熟度」にまつわるものが、より大きな成長と言えます。
成長の段階を簡単にまとめると、
1:愚痴や悩みを聞いてもらう(マイナス)
2:自分の悩みは自分で解決できるようになる(ゼロ)
3:愚痴や悩みを冷静に聞いてあげるようになる(プラス)
こんな感じです。
いつも書くように、「お坊さん・心理学者・占い師」などの悩みを聞いてあげることができる状態が、「人間的に成長している・大人の思考」と言えます。
社会的地位があるにも関わらず、感情的になって怒ったり、お酒を飲んで愚痴を言ったり、お金のことで不正をして捕まったり、不倫でニュースになったりする人がいますが、そんな人たちは、社会的には成長していても、人間的な成長の度合いは低いと言えます。
「人間的な成長」と呼べるものはいろいろありますが、長く愛されるために大切なのは、「心」にまつわる成長です。
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