犬 6 ペットブームの裏で
(読了目安4分)
◎ペットブームの裏で
犬ブーム(ペットブーム)には流行り廃りがあり、人間の都合で「人気種」にされたり「不人気種」にされたりする犬が現れます。
人気種になれば産まされますし、不人気種になれば処分されます。
処分される理由はとてもシンプルで、業界が儲けるためです。
犬を飼うということは、医療費、保管場所、衛生管理、食費など、それなりの大きなコストがかかります。
ですから、ペットの値段には、間接的とは言え「ペットの処分費用」も含まれていることを忘れないでください。
また、その場のノリで犬を買ってしまった人が、自分の都合で、不要になった犬を捨てることがあります。
「子どものように愛している」と言いながら、自分の都合で「やむなく」と保健所に預けたり、遠くに運んで捨てたりするんです。
殺処分は、殺処分関係者に与える心理的な負担も計り知れません。
動物を愛しているなら、ペット業界の表舞台を検索するだけでなく、同時に裏舞台を知っておくことがなによりの知恵です。
犬ブームの裏側について興味がある人は、「犬の殺処分」などというキーワードで検索してみてください。
全て正確な情報というわけではありませんが、殺処分に関して様々な事情がわかると思います。
殺されていく犬に責任はないんです。
悲劇を繰り返さないために必要なことは、人間側の意識の変化です。
動物の寿命を考えれば、人間の意識が変わるだけで、十年後には大きな効果が出るはずです。
◎本当に犬を愛しているなら
本当に犬を愛している人は、自分の欲のために犬の命をムダにはしません。
また、犬の社会的地位が下がるようなことはしませんし、保護活動や、犬を増やさない活動をするはずです。
「私は犬のためならなんでもできる」と言う人は、犬を飼わないことが一番です。
一般市民が犬を飼わないことで、ビジネスの犠牲になる犬が減るからです。
それでも犬が欲しいなら、その理由を真剣に考えてみてください。
考え抜いた結果、その理由が「愛」なら、もちろん飼ってもいいと思いますが、多くの場合、犬を甘やかす自分に対する「自己愛」や、現実逃避の道具、つまり男性で言うところの「三悪」的な利用方法として犬を飼っているはずです。
特に現代は犬の役割が昔とは変わり、犬が商業の道具として使われていることが少なくありません。
犬を愛しているなら、愛護や保護運動も大切ですが、もっと根本的なことがあります。
それは、人が犬に頼らず自立することです。
一人一人が自分の心の問題に向き合い、自分の幸せに責任を持てばいいんです。
マスターは20代のとき、イヤなことがあると、女性やギャンブルに逃げていた時期がありました。
彼女とケンカすると浮気をしたりパチンコに行ったりするわけです。
しかし、それはその場しのぎの解決にしかならず、限界があることがわかりました。
結局、逃げ回りながらただ歳を取るだけなんです。
マスターは、成長できないまま歳を取ることは、みじめだと感じています。
ですから、結婚を機に「もう逃げない」と覚悟し、覚悟を決めてからはパートナーと向きあう努力を続けました。
その努力はマスターを成長させ、昔よりも少しは人の役に立つ人間にしてくれました。
「成長には痛みが伴う」というのは間違いないことです。
身体の成長には筋肉痛、心の成長には心の痛みが伴います。
しかし、その痛みを乗り越えたとき、人は一回り大きくなり、やがて人の役に立つことができるところまで成長し、その充実感がさらに本人を成長させます。
そして愛をそそぐほど自分も元気になり、周囲も喜ぶ「愛の循環」が始まります。
寂しさを癒すために犬を飼っている女性は、それまでに辛い思いをたくさんしてきたかもしれません。
しかし、そのままでは悪循環から抜け出すことはできず、だれもが望んでいる「長く愛される人」にはなれません。
みなさんが本当に欲しいものは、「犬」ではないはずです。
◎まとめ
ペットブームの裏側には、みなさんが知ることのない悲劇があり、犬を飼わないことが犬への愛だと言える場面も少なくありません。
子どものころ、親に「犬はダメ」と言われた記憶がある人も多いと思います。
それは、親が動物嫌いの冷たい人だったのではなく、動物に対する愛だったのかもしれません。
犬を飼おうか迷っている人は、深呼吸して気持ちを落ち着かせ、本当に欲しいものはなにか、もう一度考えてみてください。
これでひとまず「犬」シリーズは終わります。
次回は、みなさんが愛から遠ざからないように、再び「オーブ」について本質的な話です。
「オーブ エネルギー」「オーブ スピリチュアル」などで検索してみてください。
興味深い記事がけっこうあります。
みなさんには、実際に「オーブ」を見てもらいましょう。
お楽しみに。
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