【お散歩記】ロウバイ。香りに導かれました
昼下がり鳥のさえずりもなく、歩く自分と時折吹く風の枯れ葉を転がす音がするだけだ。尖った枝と枯れ葉の景色の中で、澄んだ青空が鮮やかに見える。
木々の続く道を進むと、ふわりと甘い香りがした。途切れがちな微かな香りに導かれるように進んでいくと、濃く甘い香りが辺りを包んだ。黄色い花がひっそりと立っていた。
その名はロウバイ。
ちょっと小説風に書いてみました(笑)散歩していたらロウバイを見つけました。目立たない所に咲いていたので、香りが漂ってこなければ見つけることもできませんでした。香りが私を導いてくれたのかと思うとなかなか感動的です。
ロウバイは花の少ない冬、だいたい12月から2月にかけて咲くようです。黄色くて可憐な花は紅白の梅の華やかさに比べると存在感は控えめですが、香りの主張は立派なものです。甘くてどこかふんわりとした気持ちになります。
ロウバイは、雪中四友(せちゅうしゆう)に含まれています。冬に咲く雪に似合う花のことで、梅、サザンカ、スイセン、そしてロウバイの4つのことを指すそうです。
雪に似合う花か。いいですねぇ。
私の暮らす地域はあまり雪は降らないのですが、降り積もった雪で辺り一面が真っ白な中に、甘い香り漂うロウバイの黄色の花が咲く、という景色を想像するだけで感動です。
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