言語化コンサルタントとは
私が2019年夏からやりはじめている『言語化コンサルタント』という仕事について言語化したいと思います。
まだまだ曖昧で詰めの甘い部分だらけですが、とにかく書いてみます。
みなさん、言語化してますか?
私はそもそもフリーランスのエンジニアですが、副業でPythonのスクールをやりたいなぁと思い、ふらふらといろんなところに顔を出しています。するとですね、なんでか「こういうことやりたいんだよね」とか「こういうことはじめたんだけど!」という人が集まっている場所に行き着きます。ほんと不思議。
そうした経緯で、なにかをやりはじめてる人たちと話をさせていただく機会が多くなりました。様々な背景、様々なアイデアをお持ちの方と話をするのはとても有意義な時間です。
でもそんな中で、みなさんが悩んでらっしゃることのひとつが「いかに自分たちのやっていること、考えていることを言語化するか」ということだと気づきました。
みなさん本当に話が面白いんです。ずっと聞いてられます。
でもそれとは不釣り合いに「パブリックな場での情報発信」が妙に苦手だったりするわけです。
すげぇ勿体ない!
話はすごく面白いのに、文字に直すとなると「なにを書いていいか、なにから書いていいかわからない」とおっしゃる。
彼らの商品/サービス/店舗などをよく知らないこちらからすると
「え、それ、ちゃんと書かないと伝わらないと思います」
ということが多いんです。
言語化はサイクルとリズムが大事
そういった言語化に苦手意識を抱えていらっしゃる方々とのお付き合いの中で(半ば成り行きで)はじめたのが『言語化コンサルタント』という仕事です。
実際はどんなことをやっているか簡単に説明しますと、以下ようなサイクルを対話的に進めています。
※ 以降、言語化を通じてお話させていただいたみんさんを「クライアント」と呼ばせていただきます。
1)素朴な疑問をクライアントにぶつけてみる
2)クライアントが自分の言葉でちゃんと言えるまで付き合う
3)内容を整理する
4)言語化する
…ということをやっています。
まぁ、そんなに特殊なことはやってないです。
言語化コンサルタントとしての私の仕事は、ステップ(1)〜(4)で構成されるサイクルを動かし始められるように準備することからはじまります。関係性の構築ですね。だから厳密にはステップゼロが存在します。実はここが結構大変だったりします。
サイクルが動き始めたら、うまく回し続けることに知恵とリソースを使います。もうちょっと言うと、ただただブンブン回しまくるわけじゃなくて、クライアントごとに適切なスピード感を見極めて、適度に、そして、継続可能な調子(リズム)で回すことに細心の注意を払います。
誰が書く?
最後のアウトプットに必要なライティングについて少し補足します。
サイクルのステップ(4)にあたる言語化フェーズにたどり着くと、断片的な言葉やイメージが組み合わさってできたテキスト状の部品みたいなものが現れてきます。これらの部品を元手にして、実際に外側へアウトプットするためのライティングを行うわけです。
持論ですが、その作業はビジネスオーナーであるクライアント自身(もしくは組織/チームの中の誰かを選出して)で行っていただくのがベストだと思ってます。だいたいこの提案をすると、「リソースが足りない」「忙しい」「文章力がない」「そこまで頭が回らない」…などなど、ありとあらゆる抵抗を受けます。
「どうしても」とおっしゃるなら私がラフを書くことはありますが、基本的に自分はライター業務を請け負わないようにしています。
そうしないとクライアントはなんでも「言い放し」になってしまって言葉への責任感が薄れてしまうからです。それはどうしても避けたい。言語化コンサルティングの意味がなくなってしまいますからね。
言語化することに慣れてきて習慣化できたら、単純に作業効率化のためと割り切って、ライティング作業を外注するのは賛成なのですが、まず最初のうちはご自身で実際に文字を書いてみることがとても大事だと思います。
言語化とは「つんつん」である
言語化コンサルをはじめてまだまだ日が浅いですが、とにかくステップ(1)にてトリガーとして投げかける「素朴な質問」が、今のところクライアントの心に刺さっているようで、好評をいただいています。ありがたいことです。
どうも人間というのは「当たり前のこと」と思ってしまった瞬間から、言語化が難しくなるみたいです。
その「当たり前」こそが言語化する必要があるポイントだとしても、いや、むしろ言語化の必要があることだからこそ、心の奥に大事にしまい込んでしまうのかもしれません。人間の性(さが)ですね。
そういう「当たり前」と「しまい込み」が掛け算されて幽閉されている言葉の在り処に目星をつけてつんつんしてあげるのが私の仕事です。
親鳥は卵を外側から「つんつん」してあげるだけだそうです。適切なタイミングと強さで「つんつん」してあげると、雛は自分の力で殻を割って出てくるのだとか。
アウトプット先はひとまずnote
noteはいいです。(← 漠然としててすいませんw)
私自身noteをはじめてから1ヶ月半、毎日書いて投稿してます。
その経験からですが、noteは一次情報を書くにはもってこいですね。
言語化の決め手がこの「一次情報をいかに書き出すか」にかかっていると言っても過言ではない。
一次情報の時点で躊躇してしまうと、もう「書く」ことは二の次になってしまいます。
逆に、一次情報をうまくアウトプットにできる/する習慣を身につければ、もう無敵とも言えます。
「一次情報」×「アウトプット習慣」という組み合わせが最強の言語化ツールです。
そういった用途にnoteはとても向いていると思います。
※ なんか無闇にわっしょいしている感がありますね。本当はもうちょっとロジカルに説明できると思うんですけど、それは次の機会にします。すみません。
ひとまずnoteに下書きを書いていただいて、下書き閲覧用のURLを送っていただき添削する、というような使い方もしています。
日々のアウトプットはnoteにしていただいて、それを、
・どうマーケティングに活かすか → マーケッターさんへ引き継ぎ
・どうプロモーションに活かすか → プロモーターさんへ引き継ぎ
・どうコーポレートサイトなどに活かすか → 経営コンサルさんへ引き継ぎ
などの展開を考えています。
というか、実際はnoteを書いてくださっている当のご本人がそれらの役目を担っていらっしゃることが多いので、実際は自然と波及していると思います。
未経験ですが、なにか?
いろいろ書いてきましたが、今はこの言語化コンサルティングを実験的に進めています。
目下、実際の案件で実験してます。どうやるのがモアベターなのか、やりながら考えてます。
いくつかの会社さん/チーム/個人の方に実験台になってもらっています。本当にありがたいことです。
言語化コンサルティングは、非常に発見が多く、勉強になり、純粋に楽しい仕事だと感じています。
実を言うと、私はコンサルティングオンリーの業務が未経験です。
未経験者がいきなりフリーランスでそんなことはじめちゃっていいのか!?と突っ込まれそうですが、はじめちゃったので仕方がないです。やるからにはプロとしてやらないと、と思い、必死こいて情報収集&試行錯誤してます。
そういう背景もあって「実験中」もしくは「やりはじめたばっかりだ」ということを、一応、クライアントにも正直に伝えた上で協力してもらっています。
いわゆるコンサルティングを「中心」に据えた仕事は未経験なのですが、システムエンジニアをひとりでやっている期間が長いので、結局システムコンサル込みでサービスを提供しています。このように範囲が限定的ではありますが、コンサルの仕事は地味にずっとやってきているとも言えます。
というか、私の尊敬するG.M ワインバーグさんに言わせれば、
今日ではほとんど誰もがある種のコンサルタントだ
ーー 「コンサルタントの秘密」まえがきより ーー
となります。彼の場合は、問題解決を行う人 = コンサルタントぐらいの広い範囲で話をしていますが。
言語化、手伝います
まとめに入ります。ささやかなPRです。
持っている思い/構想/イメージなどを言語化するのにお悩みの方が結構、いや、かなりいらっしゃるんだな、というのが今の体感です。
現在は、なにかの縁で直接お会いした方や、もともといっしょにお仕事させていただいている方を対象に言語化コンサルをしていますが、身の回りだけでこれだけ悩んでる人がいるのだから、出会いの間口を広げたらもっとたくさんいらっしゃるのだろうなと想像しています。
「まずは相談ベースで話してみたい」というコンタクトは大歓迎です。
noteの問い合わせフォームからご連絡ください。
お金の話
もし金銭的な部分(平たく言えば「コンサル料って結構お高いんでしょ?」というやつ)を気になさっているようでしたら、もうそれも含めて初回のセッション(話し合い)で私に疑問/質問をぶつけてください。
お問い合わせいただいてから、初回セッションまでは基本的に費用は請求しません。
また、どのタイミングからどういう形で金銭的な取引を開始するかについてもちゃんと「言語化」しながら進めます。間違っても暗黙のうちに費用が発生するなどということはありません!ご安心ください。
以下は言語化コンサルタントのマネタイズについて、予め私の考えを書いておきます。参考にしてください。
=*=
言語化コンサルティングが金銭に変換される構図は、現状やっているもの、構想中のもの含めて、ざっくり3種類あると思っています。
1.言語化コンサルティング以外でご協力いただく
言語化コンサルタントとしてスタートアップしたばかりの現在はこのマネタイズ方式がメインになっています。
言語化をサポートするそのものの行為に対価をいただくのではなく、それ以外でフィードバックしてもらうやり方です。
冒頭にも書きましたが、そもそもPythonのスクールをやりたくて、やれる場所やいっしょにやってくれる人を探している旅の途中ではじめた仕事が言語化コンサルタントです。
なので、きっかけとしては、その場所(レンタルスペースなど)を持っているオーナーさんや運営をしているチームのみなさんと話をすると、そこで「言語化」というキーワードが自然と出てくるんです。
私が言語化コンサルタントとして彼らの言語化を手伝えば、スクールをやりたい場所のPRにつながり、結果的に彼らは集客がしやすくなります。そうすると巡り巡って、私がプログラミングの講師としてスクールをやりたいときに、企画や集客は場所を仕切っているチームに丸投げし、自分自身はスクール内のコンテンツ作りに専念できるというわけです。
つまり整理するとこうです。
・私が彼らに言語化コンサルティングを提供する
・彼らは私に代わってスクールの集客を行う
この2つのギブアンドテイクが成り立つならば、言語化コンサルティング自体では費用をいただいてません。
2.言語化コンサルティングに費用をお支払いいただく
これまで自分がやってきたシステムコンサルのやり方に近いのはこのやり方で、まぁ、料金システムとしてはわかりやすいですね。時間なんぼですから。
ちなみに、言語化コンサルティング自体で費用対効果を計測することは甚だ難しいです。自分でやるのは最初から諦めています。そういうことはマーケッターの方に任せたいです。
なので、仮に私が「今月はコンサルティングに○○時間を費やしたので、○○万円ください」と請求したとして、その内容と金額に納得するかどうかはクライアントの気持ち一つということになります。コンサルティングを受ける方の主観に依存するわけです。
この方式の良いところは、
・後腐れがない
この1点に尽きます。
3.言語化コンサルティングをいっしょに売っていただく
最後は、今一番興味があって、どこかのタイミングで実現したいなぁと思っていることです。
自分がやっている言語化コンサルタントを商品化、もしくは、既存のコンサルパッケージの一部に組み込んでいただき、売ってくれる会社さんと繋がれないかと思ってます。
まずは1や2の関わり方からスタートして、実際に言語化を体感していただき、その後アライアンスへ発展させる、というのが堅実かもしれません。
***
まとめ
長々と書いた割には言語化作業の表面的な部分しか落とし込めてないなと思いますが、深いところに分け入っていくとキリがないのでこの辺にします。そういう深層の部分は分別してnoteの投稿につなげたいと思います。
「あー、なんかこんなことをやってるやつもいるんだなぁ」程度に読んでいただければ幸いです。
もし書かれている内容で引っ掛かることがあり、「ちょっとこいつに訊いてみよう」と思っていただいたら、それはそれは嬉しいです。
私の仕事が、言語化でお悩みの方の一助になればと思います。
SN
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