自分と同じような人がいない感覚

私は、常々、変わった人生を歩んでいるという感覚がある。
まともに学校に行っておらず、かといって不良(ヤンキー)でもない。家族とも絶縁で天涯孤独。コミュ能力はゼロに近いが17歳から自力で一人暮らしをしている。

よく自分と似ている人がいたら、男女問わずとことん仲良くなれるだろうと渇望していた。

社会にでてから、自分と同じような人がいないという感覚があった。似ている人は時々いるが、細かい部分で同じではない。やっぱり自分はひとりぼっちなのかと。

人は自分と似ている人と仲良くなる

すごく当たり前だけど、人は自分と似ている人と仲良くなる。年齢・生い立ち・価値観・職種・学歴・性格・方向性などが近い人と仲良くなる。これはほぼすべての人に共通するでしょう。

今まで仲良くなった人を振り返ってみてもそう。まさしく類は友を呼ぶ。

仲良くなる人は決まって中卒

なぜか気が合う人は、決まって家庭環境に問題があったり中卒だったりする。自分の中で、「仲良くなる人は決まって中卒」説があった。

どことなく寂しさを抱えている人の雰囲気や、世の中を上手く生きられていない人が好きだった。

しかし、似ていても同じではない。当時は、自分と同じでないと心は満たされないと思っていた。

風俗嬢に似ている人が多かった

ときどき、女性との関りが欲しくて風俗に行くことがあった。自分が女性なら一度は足を踏み入れていた職業でもある。

風俗嬢と言ってもいろんなタイプの人がいるでしょうけれど、そこにいる女性は、何かしら問題を抱えている人が多かった。だから本質的には嫌じゃない。自分と似ている人は、昼(普通)の社会に少なく夜の世界に多いということを暗に知っていた。
※20年ほど前のことだから現在とはいくらか違うと思います

恋愛に発展することはなかったが、そこで妙に親近感を抱くことがあった。たかだか数十分あっただけだけど、いまだに心の中に残っている人もいる。

自分と同じ人はいないという明らめ

10代~20代は毎日さみしかった。人と仲良くできなくて居場所がなかった。人は自分と同じような人と仲良くなるのなら、自分と同じ人はいないので、誰とも仲良くなれないではないか。

その想いをずっと抱えていた。同時に「30年間生きてきて、自分と同じような人に出会ってないということは、そもそもいない」と考えるようになった。

30代に入り、世の中にないものを探していたのだなと徐々に分かってきた。それに、自分と同じような人がいたら不自然。自分は世界にひとりでいいと思うようになって、この問題は、問題ではなくなった。

相手との違いがあっても、コミュ能力や理解力があれば補える。それが理解できるようになったのは、社会性を身に着けたということだろう。

いいなと思ったら応援しよう!