高卒の人はすでに優秀
私は生きていく中で、常に「何か抜け落ちている」という感覚を持っていた。それは、中学3年間に家からでなくなり、家族と学校との接点がない状態で丸々3年間の社会生活が空白になったことに由来する。
多くの人が中学と高校に6年間通っていることでしょう。高卒の彼らと接していると、私はその6年間の差を強く感じるときがある。
特に下記の3点
・コミュ能力、人間関係能力
・世の中の一般知識
・思考力
これらは中学と高校に行って、家庭環境がひどくなければ、自然と身に着けている能力。きっと、当たり前すぎて自覚している人は少ないと思う。それらが生きていくのに基礎となる能力なのです。
当時、何か抜け落ちている感覚があった。その「何か」は分からなかったが、今になって現状を把握できるようになってきたので、記事にまとめてみました。
① コミュ能力、人間関係能力
まず、私は人との会話がほとんどできなかった。言葉を発しない生活の中で語彙もほとんど失ったからだ。また、人同士がどのようにして関係を作っていくのか分からなかった。だから、どう接していいか知らなかったし、いつもおどおどしていた。
人間関係を作ることができないと何をしても居場所がない。仕事も単純作業しかできなくなるし、私生活も友達ができない。人と関わりたいけど関われない。その無力間のなか、10代~20代のころはいつもさみしい状態が続いていた。
② 世の中の一般知識
世の中に知らないことが多すぎると、人との会話するときにかみ合わない。共通の話題で人は会話をすることが多いから、それがないと人間関係にも影響してくる。
一般知識がないと的外れなことばかりするし、何かをしてもうまくいきにくい。自分がどう生きてよいか分からず、情報弱者になっていた。自分にとって損なことが多すぎる。
③ 思考力
物事を考える基礎がないと言動に一貫性がなくなる。筋道をたてて論理的に考えるのが特に苦手だった。それまで勉強したことがないから、何かを学習するときも効率が悪い方法しかできない。
自分で考えることができないと、自分でも何がしたいのか、何が適しているのか分からない。人や社会に流されてしか生きていくことができない状態だった。
高卒の人は基本的な社会性を身に着けている
中学3年間に家庭と学校生活を送っていれば、これらのことは自然に身に着けることができる。だから、中卒で十分に生きていく基礎力はある。
さらに、高校3年間で強化される。だから私にとって高卒は優秀過ぎるのです。普通に他者と言葉を交わすことができ、世の中の事を最低限知っていて、自分の頭で物事を考えられる。それだけで、生きていくのに有利なのです。
高卒に方は、本人が気付かないだけで基本的な社会性を十分に得ている。本当はとても恵まれている。