豊かに暮らす
ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方
久保田由希さん
ドイツの労働時間
「ドイツの労働時間法では1日の労働時間が6時間以上9時間以下の場合、昼休みは最低30分と定められている」 私はそれで十分だなと思いました。それで早く帰れるのだったら帰りたい。あと「ドイツの労働時間口座という制度」
残業した時間を自分の口座に貯めておきあとからそのぶんだけ短く切り上げたり、休暇に当てたりできるもの。
これは子育てをするうえではすごくありがたい。休日も調整できるということも。
あと年間計画はまず休暇からという考えも羨ましいなと思います。
集中して働くから休みが必要だし、休みがあるから働ける。
日本では結局休みの日は保育園や小学校の活動があったり、有給休暇は子どもの為にとっておくし、正直、休暇としては機能していない。
ドイツの有給は病欠と異なり、病気の場合は有給とは別の病欠として休むことができるというのは、本当は当然の権利なんじゃないかなと思いました。
ドイツでは休みに対して罪悪感を抱いたりはしない。多少不便があっても休みがきちんと取れてリフレッシュできる社会。これからはそうゆう方向に進んでいくんじゃないかなと思います。
非常に便利だとしても働く側になればしんどい社会は生きにくいから。
不便に感じることは多くても物事意外と大概なんとかなる。意外と状況の説明次第で誰もが柔軟性がある。誰かが休んでも社会は回るものだと実感することで、リフレッシュできる社会につながっていくと良いなと思います。それが基本に立ち返って豊かな暮らしをすることのように感じます。
正直、今現在の日本のいわゆる豊かな暮らしはキラキラ、ギラギラしたものが多い気がして、それに圧倒されてるような気がします。
お金をかけずリラックスして楽しめること、自然環境の中で過ごすこと。私は今そっちの豊かな暮らしにだいぶシフトしてきています。
やっぱりそうやって生きていきたいです。
食べること
食べることについてやっぱり家庭で焼く簡単なケーキは、息子と一緒に作っていきたい。 スライスした果物を生地の上に並べて焼くだけの簡単なもの、バナナをのせて一回作っただけで息子は大興奮でした。自分で作れるようになったらそれも豊かな暮らしのひとつになるし。
「買い物は選挙だ」
この言葉は確か、旬楽膳のポスターでも見つけました。応援したい企業の物を買い、企業姿勢に同意できないものは使わない。それで環境を守る、自分の生活や身体を守る。それが自分の軸を持った大人の行動。コロナ禍ではより大切にしたいことだと思いました。
ファッション
昔からファッションについていけない自分に嫌気がさしていたんだけど、息子を産んでから完全に動きやすさ重視になりました。確かに自分の気持ちをあげるのはすごく大事だし、もちろんTPOに合わせなければいけない。だれどやっぱり普段は、息子と走り回れることを優先したい。もともとリボン、レース、フリルっていうのが私は苦手で、一瞬のあこがれはあってもどうしてもファッションに対してなかなか興味が持てませんでした。だから「本当の豊かな暮らし」の中で、私の中では服ってそんなに大事じゃなくてそれでいいんだって気付けたことが今嬉しいです。
服装はTPOは基本だけれども身綺麗にしていれば後は個人の問題。高校までメイク厳しく禁じられていてそれを律儀に守っていた私は、大学に入学した時に急にみんながメイクをしていてすごく戸惑ったの覚えています。
「そもそも素顔でいることは人に迷惑をかけることなのでしょうか」
私はこの言葉がすごく気に入った。もちろん、素敵な人を見て気分はあがりますが、そこで自分と比べて落ち込む必要はないなと。コーチングを受けたとき「素敵な笑顔ですよ」といいってもらった写真は本当に満面の笑みで。それでいいんじゃないかな。
あとちょっと覚えておきたいこと。日本からドイツへ旅行に来る時は必ずドレスダウンをすること。特に女性スカートに肌色ストッキング、パンプスといったスタイルでは目立ってスリに狙われかねない。
自分に責任を持つ
全部通して「自分に、自分の生活、生き方に責任もつってことなのかな」と思いました。コロナの流行があって特に時代はこっちな気がする。