人を育てる自然保育③ 足の力
さくらさくらんぼ保育といえば、リズムですよね。取り入れている保育園や保育グループも多いですが、やっぱり基礎を持っている保育者はすごいです。
コロナ流行前は親子でリズムをするイベントもありました。体を動かした後は、疲れるかと思いきや、心もスッキリ体も心地よくなっています。
足指のケリ
0歳児をうつ伏せにすると、しっかりとその足の親指を床につけて、いつでも蹴って全身で動く準備ができています。
ところが自閉児はハイハイ運動させようとしても両足の親指を床につけずひざから曲げて上にあげてしまう。足指を浮かせて前進することができません。
足指をしっかりと使えないので、高いところに登ってもいざ降りることができなかったりします。
しかし、このハイハイ運動が床に足をつけて床を蹴ってできるようになると、相当発達が進みます(リズムのワニ)。
自閉児のほとんどがハイハイをせずに一歳で立ってしまったそうです。
近年では、親が子の育ちを急ぎすぎてハイハイを飛ばしてしまうこともありますね。
実はハイハイはとても大事なんです。
私も幼い頃ハイハイをしない子で、母は必死で一緒にハイハイしてみたりつかまり立ちができないように家具を配置したりしていたそうです。
食いしん坊の息子も体が重いせいかハイハイせず体を腕で引っ張るような(腕の力は当時から強いのか)ハイハイで足指を使っていませんでした。
私は入園までその重要性をわかっていませんでした。全身を使うリズム。大人は全然進まないし、普段リズムをしている子どもも気を抜くと上半身が上がってきたり、蹴りでなく手で進んでしまったりします。
入園時、気持ちいいからかリズム自体は嫌がらなかった息子。今の状態まで育つことができたのは、園の日々の生活のおかげです。今、息子は小さい子の介助ができるまでに成長しました。
入園してから保育者が毎日散歩に連れ出してくれ、どの人にも「よく歩くね」と言われるほどの歩く力のついた息子。登山はもう私より余裕です。
土台のリズムももちろん大事
そして、最近ケリばかりに意識がいっていた私。土台のリズムの金魚の揺れができてないことに気づかされ、密かに衝撃を受けています。歪んでるのかな…
息子とともに金魚をしつつ、たまに息子に介助してもらっているこの頃です。