人を育てる自然保育⑤ 荒馬作り
保育園では 秋になると馬を見に行って、その馬をよく観察して、乗って、荒馬というものを作ります。
馬は一番美しい生き物だ (斎藤公子)
馬を見に行った時、身長が足りなくて馬に乗れない子達に合わせてひとりだけギリギリ身長の足りた息子も馬に乗らずポニーに乗りました。
みんなに合わせてポニーに乗った息子。
やはり馬は高く、怖さもあったんだろうなと思うけれど、みんなに合わせるという選択をするのが息子らしいなと思いました。
紙に馬の顔の絵を描き、それを木の板に写す。形一つでも個性が出ます。
こどもが板に描いた馬の頭の絵を電ノコで親が切り、こどもが入る竹を親が丸くします。
竹を丸くするのが難しく、お湯につけよう!とその日は息子と竹との入浴になりました。
こどもは切った板に色を塗ります。そして、目を入れる 。目を描くときには自分の目を鏡で見てよーく見て目を入れます。息子の目は凛々しく大きい茶色の優しい目でした 。
自分で決めた色の布を竹に縫いつけ、三つ編みをします。4月にした雑巾縫いが活かされるとき。息子は「目立つけどきれいな色」と黄色を選択。
針箱には黄色の糸がないので友だちと交換。出来上がったのは自分だけの荒馬。
肩の紐は編み飛ばしてしまい何度か編み直した紅白の紐。
トラブルがありつつも子どもたちの荒馬は順次完成。
進級して半年以上たち、こどもたちの集中力や根気もとても続くようになっています。
お披露目日には見にいけませんでしたが、笑顔で堂々とした姿だったと。
運動会のときは卒園児に借りたものでも満面の笑顔でしたが、卒園式の姿も楽しみです。
本物の荒馬座を見に、またこどもたちの荒馬の姿も変わるだろうか。
そして、電ノコなんて中学生依頼。竹を曲げるなんてはじめて。親もいろいろ体験できました。