私が教育移住を決めた訳 3-①学校の選択肢
最初に目にしたのは、中日新聞の記事でした。
伊那小学校の子どもたちが、自分たちで家を立てている写真。
きのくに子どもの村学園でもそうだけど、こどもたちが家を建てる取り組みをしている場所は多い。
フリースクールでもやっているところもあるみたい。
家を建てるには計算もできないといけない。この木をどの木につなげるかだけで考えることはいっぱい。
伊那小では動物の柵や家も作っていた。
伊那市体験住宅に泊まったとき、その子どもたちの家が立派で驚きました。
それを公立校でやっていることにも驚きました。
「きのくに子どもの村の教育」には、伊那小の話も出てきます。
ここから、私はその勢いのまま学校候補を探していきました。
軽井沢風越学園
学校見学はできなかったので、オンライン見学に参加しました。
子どもが自分でやりたいことを見つけていけるように考えられた校舎。
何に対しても、親と先生が時間をかけて話し合っていく姿勢。
親も先生も子もみんなて作り上げる学校。
始まったばかりの学校ですが、ここなら、保育園から続けてきた体験を続けることができると思いました。
きのくに子どもの村学園
体験学習はもちろん、生活からともに過ごし、異年齢の子どもたちがかかわり合っていく体制。
子ども同士でも学びが大きいことは保育園ても実感していました。
だからこそ、年齢幅の広いきのくに子どもの村学園は魅力的でした。
また、長い歴史のあるところが安心感があります。
そして「きのくに子どもの村の教育」に載っている教育はひとつのプログラムに多くの教科が組合わさっていて、日々の生活とも組合わさっていて、まさしく「生きるための教育」です。
大日向小学校
日本初のイエナプラン校です。
自立し、共に生きる。そして、世界に目を向ける。
これからの生きる力だと思いました。
子どもが自分の学びを選び、考える独自のスタイルもですが、
私は、子どもたちが自分の思いや考えを自分の言葉で話す時間があることに惹かれました。
大人数だと自らの思いを話す時間も場所もない。引っ込み思案の子なら尚更。
全国の公立校もいくつか調べはしました。
海も畑もある土佐清水市立三崎小学校。
平田オリザさんの演劇教育を取り入れた豊岡市。
北海道や島の山村留学や島村留学も。
色々見て問い合わせもしましたが、人数、給食、距離、教育方針、地域性、学費。いろいろ、いろいろ考えて、
最後に戻ってきたのは伊那市でした。
そして気づいたんです。
伊那市の中で伊那小だけが特別な訳ではないという事実。
信州やまほいく認定の高遠第二、第三保育園もあり保育園から小学校まで一貫して自然の中で育つことを大事にしている高遠北小学校。
有機給食を取り入れ、続く中学校では食品の開発販売まで子どもたちが考える場のある長谷小学校。
恵まれた自然はもちろん、地域の働きで保育園も復活させるほど地域全体が子どもを大事にする思いのある新山小学校。
学校隣接の森林での学びを大切に、森に関わる木(木そのものから建築から)、野菜、生き物、活動に力を入れている伊那西小学校。
「わざわざもう選択肢を広げる必要はない」「この地域で小学校を探そう」と思いました。