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(お試し記事)子どもが自分から動く!主体性を引き出す声かけ

「勉強しなさい!」「ちゃんと準備しなさい!」
そう言っても、なかなか動いてくれない。
大丈夫、普通のことです。

多くの親や先生が経験するこの悩み。
実は、「声かけの仕方」を少し変えるだけで、子どもが自ら行動するようになります。

今回は、子どもの主体性を引き出し、「自分で考えて動く」ための声かけのポイントを3つ紹介します!

1. 「自分で決める」機会を増やす


人は、自分で決めたことには責任を持とうとします。
逆に、「やらされている」と感じると、やる気がなくなりがちです。

そのため、子どもに「選択肢」を与える声かけが、主体性を高めるポイントになります。

〈実際の場面では?〉

ケース1:勉強の時間を決めるとき
✖「今すぐ勉強しなさい!」
→ 強制されると「やりたくない」と感じ、反発しやすい。

◎「今やる? それとも30分後にやる?」
→ 自分で選んだという感覚を持ち、スムーズに動きやすくなる。

また、「宿題を終わらせてから遊ぶ? 遊んでから宿題をする?」のように、どちらを選んでもやるべきことを達成できる選択肢を与えるのも効果的です。

考え方のヒント:
子どもに「やる」「やらない」の選択肢を与えるのではなく、「どうやるか?」の選択肢を与えることで、自主的に動きやすくなる。

2. 「できる前提」で声をかける(ピグマリオン効果)


子どもは、「期待されると能力が伸びやすい」ことが分かっています。
つまり、「あなたならできるよ」という声かけをするだけで、行動につながりやすくなるのです。

〈実際の場面では?〉

ケース2:テスト勉強をやる気にさせたいとき
✖「勉強しないとヤバいよ!」
→ 不安をあおると、やる気よりもプレッシャーが強くなり、逆に動きづらくなる。

◎「前もテスト前に頑張ってたし、今回もちゃんとできると思うよ!」
→ 「自分にはできる」と思いやすくなり、前向きに取り組みやすくなる。

また、「絶対できるよ!」と押しつけるのではなく、「前回の経験」や「努力の積み重ね」を引き合いに出すと、より効果的です。

考え方のヒント:
「できるか分からない」という不安を減らし、「あなたはできる」という前提で声をかけることで、自然と行動に移しやすくなる。

3. 「やらなくてもいいよ」と言ってみる(心理的リアクタンス)


人は、「やれ!」と言われると、反発したくなる心理が働きます。
逆に、「やらなくてもいいよ」と言われると、「でも…やろうかな」と考えるようになるのです。

〈実際の場面では?〉

ケース3:部屋の片づけをさせたいとき
✖「片づけなさい!」
→ 強制されると、「やりたくない」という気持ちが強くなる。

◎「片づけなくてもいいけど、キレイな部屋のほうが気持ちよくない?」
→ 「どうしようかな」と自分で考えるきっかけになり、自発的に動きやすくなる。

また、「やらなくてもいいよ。でも、片づけたほうが気持ちよくなると思うよ。」のように、選択の自由を与えつつ、メリットを伝えるのも効果的です。

考え方のヒント:
「やれ」と言われると反発したくなる心理を逆手に取り、「やらなくてもいいけど…」と伝えることで、自分で決める流れを作る。

まとめ:子どもが「やらされる」のではなく「自分で決める」環境を作ろう


今回ご紹介した3つのポイント:
1. 「自分で決める」機会を増やす(選択肢を与える)
2. 「できる前提」で声をかける(ピグマリオン効果)
3. 「やらなくてもいいよ」と言ってみる(心理的リアクタンス)


子どもが自分から動くためには、「自分で選んだ」「できると思えた」「自由に決められた」と感じることが大切です。

「やらせよう」とするのではなく、子どもが自然と「やろうかな」と思える声かけを意識してみてください!

次回予告:子どもの「集中力」を引き出す環境の作り方


やる気があっても、集中力が続かなければ、なかなか成果が出ません。

次回は、「中高生が集中しやすい環境を整える方法」をテーマにお届けします!

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