見出し画像

100分de名著 『心の傷を癒すということ 』を読んで

 現在Eテレで第2回目の放送が終了した本書。

震災関連の記事を読むときに注意していただきたいのは、まだ元気がでない方、つらい体験を想起しまう方、そういう情報とくにTVを観ると涙が出てしまう方、今は、とにかく休まれてください。

あぁあの時は大変だったなぁ、くらいの気持ちでやり過ごすことも大切です。

今はしっかりと休んで、あまり支援支援と思わずに心身とも元気になって、本当に助けが必要な時のために、今はエネルギーをチャージしてるのだ思うのも1つの方法です。

一方で、親御さん、お子さんを失った苦しみにあわれてしまった方も、おられると思います。悲しみに向き合い続けないことが大切です。

かと言って、気持ち完全にフタをしてしまい、なかったことにしないことも大切です。

心が回復していくペースは、人それぞれです。

どうか、ご自身のペースを大切にしていただければと思います。

安さんはこう記私ています。
 誰にも理解できるはずがないと思いながら、それにもかかわらず理解してほしいとも思っていた。「わかりっこないけど、わかってほしい」のであった。

『心の傷を癒すということ』 安克昌

 私も3.11の時には被災者となり、何人もの方にお声掛け頂きました。
その時うれしかったのは、なにか名言めいた言葉や、良い言葉を言ってくれる人ではありませんでした。

むしろ「大変でしたね」

だけで充分でした。

被災地支援に必要なのは、言葉よりも行動です。

そして一度、口から出た言葉は戻せません。

なら、少し厳しい言い方かもしれませんが

余計なことはしない、
言わない。

むしろ、耳を澄ますこと。

淡々と、淡々と各々のできる支援、するべき仕事に徹することだと私は思います。

いいなと思ったら応援しよう!