
"TERRE DES HOMMES"をChatGPTで訳すプロジェクト始動 第1回
こんにちわ。声優ナレーターの佐々木健です。
2023年は、もっぱら「Le Petit Pricne - あのときの王子くん - 」のオーディオブックをみんなに知ってもらう活動をしています。邦題では「星の王子さま」で親しまれているサン=テグジュペリの作品です。
Instagramでオーディオブックの音声に合わせた動画を投稿しています。最初はフィギュアやぬいぐるみを使っていたんですが、最近は、Midjourneyを使って、AIに描いてもらったイラストでショート動画を作成しています。結構好評をいただいているようです。

さてそんな中、サン=テグジュペリの作品に関わってきた私としては、この作品を通らないわけにはいきません。それが「TERRE DES HOMMES(邦題:人間の土地)」です。
『人間の土地』(にんげんのとち)は、1939年にフランスで出版されたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによるエッセイ集。飛行士としての15年間の経験を基に巧みな筆致で語るエッセイで、極限状態での僚友との友情や、人間らしい生き方とは何か、が主題となっている。出版の同年にアカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞した。
主に語られているのは1926年以降の郵便飛行士としての経験で、作者はラテコエール社での僚友アンリ・ギヨメに同書を捧げている。
フランス語の原題 Terre des hommes は、著者が書き残した戯画等を考え合わせると、直訳すれば「人間達の地球」という意味であると思われる。東欧圏では「人びとの惑星」と訳すのが一般的である。アメリカ版の題は Wind, Sand and Stars となっている。
2000年にみすず書房から出版された山崎庸一郎訳のもの、および2015年に光文社から出版された渋谷豊訳のものの邦題は、『人間の大地』となっている。
上記のような作品です。順番としては「TERRE DES HOMMES」で賞を受賞、その5年後に「Le Petit Prince」発表なんですね。飛行機乗りの物書きが賞を取り、のちに童話を発表して、そちらの方が後世に語り継がれることになったわけです。
飛行機乗りサン=テグジュペリの言葉をもっと皆さんに知ってもらいたい。そこから「Le Petit Prince」を読み返したら、また違った見え方が見えてくるのではないか?と言うことでプロジェクトを始めます。
新潮文庫版では、宮崎駿さんが表紙絵と「空のいけにえ」と言う文章を掲載しています。どちらも素晴しい訳ですが、渋谷さんの訳が私はスッと読めました。
今回、ChatGPTを使って原作のフランス語から翻訳をして行こうと言うのがプロジェクトの全容なのですが、私がやりたい事は下記の通り
・サン=テグジュペリが伝えたいことを直感的に理解しようとする
・オーディオブックとして成立するように聞いてわかる言葉にする
・エッセイ、詩的と言う評判ですので、そこは残したい、説明しすぎない
・Le Petit Princeの前日譚としての位置付けで捉えたい
・正確性は、お叱りを受けるかもしれないがご容赦いただきたい
・翻訳した翻訳権はフリーとして、自由に使って良いものにしたい
さて、出発点として
「TERRE DES HOMMES」の邦題としては上の「人間の土地」「人間の大地」が有名なのですが、タイトル大事です。と言うことで早速、ChatGPTに聞いてみましょう。ChatGPTは、GPT-4版を使用しました。

いかがでしょう?なかなかやりますね。
2. 地球の息子たち
9. 人と星の物語
10. 地球の絆
とか攻めてて好きです。もう少し出してもらいましょう。

なるほど。面白い。
20. 地球の詩人たち
いいですね。
「詩人の星」「詩人の地球」とか好き。
人間の土地の要約をChatGPTに質問して、それを踏まえて邦題をもう一度考えてもらいましょう。

「人間の翼」かっこいい。さらに考えて貰ったのが下記です。

「大地の詩」「大地の鼓動」いいですね。
タイトル候補たち(私がアレンジしたものも含む)
「地球の息子たち」
「地球の子どもたち」
「人と星の物語」
「地球の絆」
「詩人の星」
「地球の詩人たち」
「地球のしらべ」
「人と星(テラ)の詩(うた)」
「人と星の絆」
「人と星の鼓動」
今日はここまで。訳しながらタイトルも決めよう。
お付き合いありがとうございます!