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2月29日の上映会で十分お伝えできなかったこと。書いてみました。

2月29日、京都市北文化会館で「能登半島地震・被災地支援のためのチャリティ上映会」が開催されました。2回の上映の後に、少しだけ、お話をさせて頂きました。
その際に、会場のみなさまへお伝えしようとしながら、十分に果たせなかった私の思いや考えを、この場で少し補足的に書かせて頂こうと思います。

以前のnoteへの投稿

において次の様に書きました。

中井久夫先生や亡兄が、阪神淡路大震災の時に書き残した文章を貫いている思いは、「だれに言われることも無く自発的に、地道に黙々と活動をつづける多くの『無名の人々』」に対する、首を垂れんばかりの敬意と共感でした。
能登地震で亡くなられた方々の魂を鎮め、被災による様々な困難で、心身ともに傷ついた人たちの苦しみを少しでも和らげるために、被災地の外にあってできることは、なんだろう・・・そう考える時に、出発点はこの「敬意と共感」なのだという思いを強くしています。
この思いを起点に、「自分のできること」を具体化し、行動に移していければ、と思っています。

「自分のできること」の具体化。その自分なりの答えが、「オンライン・チャリティ配信」であり、「チャリティ上映会の開催」でした。

京都市北文化会館(24年2月29日)

オンライン配信を始めてみて、気付いたことがありました。

日本全国、世界中の本当に多くの人たちが、被災地から遠く離れたところから、被災された方々のことを祈るような思いで見守り、心を痛め、そしてその思いから衝き動かされるように、寄付や募金をしておられること。被災地支援で全国から集まる寄付や募金は、このようなおひとりおひとりの思いや願い、祈りの「尊い表現のかたち」になのだということ。

そのことに改めて気付かされました。

そして、兄たちをはじめ、被災地の中で懸命に活動をしていた人々は、「だれに言われることも無く自発的に、地道に黙々と活動をつづける多くの『無名の人々』」を、被災地の外から見守る、この日本全国、世界中の方々の「祈るような気持」にも包み込まれていることを感じることができたから、力を尽くすことができたのではないか。そんなイメージを持つようになりました。

被災した人々へ、数多の人々が抱く、尊く純粋な「思い」「願い」「祈り」の気持ちに、「心の傷を癒すということ」という作品が、これからも少しでも寄り添うことができれば、と願っています。

オンライン配信と上映会の展開、今後も続けて行きたいと思います。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。

映画・心の傷を癒すということ製作委員会 安成洋


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