進んで勉強する子に育てるには
看護師 山田祥和
不登校支援をしていると、ご家庭で時々このような質問をされます。
「学校は行かなくてもいいけどせめて勉強はしてほしいんですが」
「勉強しろと言っても全然しないんです」
「スマホばかりで、制限をかけると怒り出すし、困っています」
「夜遅くまでスマホ見ていて寝ろと言っても寝ないんですよ」
どこのご家庭でもありますよね。
お父さん、お母さんは決まって言います。
「勉強しな。将来のためだぞ」
「ゲームばかりしているな」
「いつまでスマホ見てるのよ。はやく寝な」
「グータラしてるな!少しは本でも読め!」
自分の子供にはついついそのように言ってしまいます。それが自然なことです。
でもどうでしょうか。
そう言っている自分はどうでしょうか?
勉強していますか?
ゲームしてませんか?
スマホばかり見ていませんか?
本読んでますか?
ソファーでゆっくりしていませんか?
そうです。
進んで勉強する子どもに育てるには、自分が進んで勉強すればいいのです。
何も言わなくてもその背中を見て勉強するようになります。
自ずと知的好奇心が刺激され、知る楽しさを覚えます。
勉強以外にも、子どもの行動を変えたければ、自分の行動を変えてみるといいです。
言うことを聞かせようと叱責ばかりしていると、自信がなくなり、二次障害を引き起こす可能性が高まります。
ただでさえ、皆が学校に行けているのに自分は、、、と劣等感を感じているのですから。
二次障害を起こさなければ案外なんとかなるものです。
お父さん、お母さんに気持ちのゆとりがあれば、子どもも伸び伸び育ちます。
私たちは、学校に行けなくても何か自信につながる強みを見つけるように関わっています。
強みがあればそれが自信となり、二次障害が起きる可能性は減ります。
あまり口うるさく言わず、自分の子どもを信じて、見守る姿勢が一番だと思います。