人に優しくなる 〜自然を感じて〜
ピアサポーター 金子祐也
自分が精一杯な時ほど、人に優しくするのが難しくなってしまいます。
私自身もゆとりがなくなり、自分のことだけになってしまうことが多いです。人に優しくしたいと思っていてもできないことがあります。
冷たい態度をとってしまって、後で自己嫌悪に陥ることもあります。
けれどもこころにゆとりがあれば人に優しくなれます。
SNS上では暴言や誹謗中傷が目につきます。それらを中心としたYouTubeが視聴回数を多く獲得しているところをみますと、現代人は暴言や誹謗中傷を求めているのかもしれません。優しさとは真逆です。
こころにゆとりがあるとは到底思えません。
一方で私が経験した未開社会(文明の外にある社会)では、人との関係が密なため、争いがおきないといわれています。人に優しい社会です。
敵を作って共同体を安定させる私たちの社会やコミュニティとは遥かに異なるのです。
しかしながら私たちが未開社会に生きるわけにはいきません。
ではどうすればいいのでしょうか?
未開社会では、人は常に自然の中で自然の一部として生きています。
人間という狭い世界に限定して考えるのではなく、空を眺めたり、森に身をおいたり、水の音を感じたりすることで、あくまで人間は自然の一部と考えるといいと思います。
未開社会は人間の関係が密なのと常に自然と接近しながら生活しています。
その為自然という大きなものの中の一部が人間であり、時には圧倒的な自然に命を揺さぶられることすらあります。
そう考えてみると小さな事がいちいち気にならなくなってきます。
圧倒的な自然に対すると、人間はちっぽけで無力です。
小さな悩みも吹き飛びます。自分の悩みが小さいことだと思えてきます。
すると不思議とこころにゆとりが生まれます。
そして、人に優しくなれます。
常に自然を意識して生活してことが優しくなれる一番の方法なのかもしれません。
私は、悩みがあったらまずは自然を感じるようにしています。