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心を育むテクノロジー:セルフラブのプロが語るAIの使い方

私がソーシャルワーカーとして子ども支援に携わる中で、常に大切にしているのが「セルフラブ」。支援に忙殺されると、自分をどこか後回しにしてしまう瞬間があります。けれど私自身の経験から、「自分を大切にできないと、他者を本当に支えることは難しい」という実感を強く持っています。そこで意識しているのが、心の余裕を作る仕組みを日常に取り入れること。最近はAIやITツールの力も借りながら、セルフケアと仕事の効率化を同時に進められないかと模索中です。

AIとセルフラブのつながり

AIというと技術的なイメージが先行しがちですが、私が注目しているのは「時間と心の余裕を作る」ツールとしてのAIの役割です。たとえば、子どもたちのケース記録をまとめたり、必要なデータを集約したりする業務にAIチャットボットを使えば、単純作業の時間を短縮できるかもしれません。浮いた時間で、子どもたちとじっくり向き合うことができれば、より丁寧なケアに集中できそうです。

また、セルフラブの考え方を広める上でも、AIは有効な補助線になると感じています。私の場合は自分のストレス管理にヨガや瞑想を取り入れていますが、それらを記録・振り返るサポートもAIツールで自動化できれば、より簡単かつ継続しやすくなります。忙しい現場だからこそ、「自分をいたわる時間をいかにつくるか」が大きな課題。AIはこの課題を解決する糸口になるかもしれません。

Larkで進める業務効率化と趣味の融合

一方で私が最近活用し始めたのが、コミュニケーションツールの「Lark」です。今までやり取りはメールや電話が主流でしたが、Larkだとチャットやオンライン会議、スケジュール管理などがひとつにまとまっていて、業務全体を一元化しやすいのが魅力。さらに興味深いのは、ただ仕事を効率化するだけでなく、個人的な趣味やアイデア管理にも使えるという点です。

実は私、AIアートにも少しずつ興味を持ち始めています。もともとイラストやアートには疎いのですが、生成系AIサービスを試してみると、面白い画像が簡単に作れるんですよね。とりわけ「Midjourney」のようなツールは、ちょっとしたキーワード(プロンプト)で驚くほど美しいアートが生まれます。問題は、その“魔法のキーワード”をどこに保管しておくか。後で同じ雰囲気の画像を再生成したいのに、うっかり忘れてしまうなんてことも多々ありました。

そこで私は、LarkのBaseシート機能で「AIアートのプロンプト集」を作りました。素敵な画像が生成できたときは、どんな言葉や設定を使ったのかをシートにサッと記入して、完成した画像のリンクも貼っておきます。ジャンル別に「動物イラスト」「ファンタジー風景」「子ども向けポスター風」などフォルダを分けておけば、後から見返すときも便利。さらに、スマホからでもアクセスできるので、外出先でふと思いついたときでもプロンプトを再利用できます。

“支援者が燃え尽きない”ためのヒント

「AIアートとソーシャルワークって関係あるの?」と思われるかもしれませんが、私にとってはこの“趣味×AI”の取り組み自体がセルフケアになっています。新しいテクノロジーを試してみると、マンネリしていた日常の一部がワクワクする時間に変わるんですよね。そうやって自分を楽しませる余白があると、メンタルの安定につながり、結果的に支援の質も高まると感じています。

子どもたちのトラウマケアや安心・安全を最優先にしながらも、「支援者自身が疲弊しない」という視点は本当に大切です。私が10年以上携わってきた児童養護の現場では、離職や燃え尽き症候群に陥るスタッフも少なくありませんでした。だからこそ、まず自分を満たす工夫を積極的に取り入れてほしいと願っています。

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AI導入に感じる期待と懸念

もちろん、AIを現場で活用することには期待だけでなく懸念もあります。子どもたちと向き合う大切な作業を「機械に任せていいのか?」という倫理面や、安全管理上のリスクなどは常に頭をよぎります。ただ、テクノロジーは上手に使うことで私たちの負担を軽減し、より大切な人間的ケアに時間とエネルギーを注げる可能性を秘めているとも思うんです。

私自身、業務のすべてをAIに依存するつもりはありませんが、必要に応じてAIチャットボットやLarkのようなコミュニケーションツールを取り入れることには前向きです。私たち支援者が燃え尽きずに長く現場に留まることこそ、子どもたちの安定した成長を支えるカギになるのではないでしょうか。

まず一歩を踏み出そう

AIやITツールに不慣れな私でも、Larkを使ったプロンプトの管理や、AIチャットの活用で「業務効率化×セルフラブ」を少しずつ形にしています。新しい取り組みには戸惑いもありますが、「子どもたちのために、自分もちゃんと満たされる」という姿勢を貫きたいからこそ、好奇心を持って学び続けたいと思っています。

もし読者のみなさんの中で、「何か新しい一歩を踏み出したいけど、忙しくて余裕がない」という方がいたら、まずは身近なツールから試してみるのはいかがでしょう。ちょっとした効率化や心のワクワクが、意外と大きな変化のきっかけになるかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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