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嫌な上司、扱いにくい部下、仕事での人間関係のコミュニケーション①


【Mさんの優先順位】

遊び 8
お金 8
子ども 7
健康 6
仕事 5
友達 4

※優先順位とは
良い事でも悪いことでも現在の関心事。
関心指数 1から10の数字をつける。


Mさんの優先順位が落ち着いた頃だ。
遊ぶことに優先順位が高く、その為にはお金が必要、それには仕事をしなくてはいけない。そのようなMさんに変化がみられてきた。

Mさんは医療の現場で頑張っておられる方、
初めて来店されてもう12年が経つ。
いつも明るく、元気でシャキシャキと動いておられる印象、若い頃は男性によくモテて、仕事も引っ張りだこ。

順風満帆で、大変なこともあったけれど、その時々で楽しいことを見つけては、お誘いをうけることも多く、刺激的なお姫様のような気持ちで過ごしてきた。
今の自分に育ててくれた親にも感謝し、親から受けた愛情を我が子に引き継ぐように注いできた。
幸せで満足な人生を生きてこられた。

出会ってからの6年は、そのような過去のお話もされながらアロマの全身の施術を月に2回、自分の体のメンテナンスとして来店されてた。
お仕事を苦にすることなく、頑張っておられた。
でも、元気そうに見えて肩や首に緊張は表れていた。
そして、氷のような冷たい身体。
衣服やタイツだけでは仕事場の寒さをしのげないほどの冷え性で、むしろそんな身体でパワフルに動けていることが不思議なくらいだ。

きっと、その頃は意識にもあがっていなかったのだろう。うだつのあがらない旦那といってときおり話題にした。
家計の大半はMさんの稼ぎで成り立っていた。

それまで溌剌として明るく振る舞ってきたMさんは次第にトゲトゲしくなり、イライラを露わにすることが増えてきた。

今までのMさんなら、嫌な出来事などはユーモアの風に乗せてどこかに追いやるくらいの物言いだったのに。

職場で息子ほども年の離れた上司であるマネージャーとトラブルになり、どちらかが辞めるかくらいまで問題は膨れ上がった。

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