ガクト氏のマレーシア移住と億万長者を夢見る日本人。各国の賃金格差における日本の本当の立ち位置。
ガクト氏はマレーシアに移住しました。お金を持っていることでは優雅になれない、時間を自分のために使えることが優雅である。一か月のうち一週間のみを仕事に使い、三週間を自分のために使うとのことでした。
(インタビュー https://www.youtube.com/watch?v=oeJ_b0iG9lM)
私はガクト氏のような自由時間を手に入れられる立場ではないので、多くは仕事時間です。私は「プロ音楽家としての仕事に誇りを持つ」=「仕事時間も自分のために使っている」という感覚になりたいです。生きている時間を喜びにあふれる時間にしたい、ビジネスではその喜びを感じないと思う点はガクト氏と同じです。
異なる点は、ガクト氏は強大な中国を背景に香港・シンガポールを移住候補から外し、私は中国は当面危険とみなしていないことです。中国が危険という主張は日本人から多く聞かれますが、この日本人たちとガクト氏は立場が異なります。ガクト氏は富裕層です。将来中国に支配される可能性のある国にいることで、資産が管理されることにリスクを感じました。しかし、上記の日本人はただの一般人です。事実上、戦争を起こしていない中国を危険視し、叫び続ける彼らの意図とは何なのでしょうか?
ところで、下は経済協力開発機構のウェブサイトにある国別賃金比較です。緑が米国、青がドイツ、黄色が日本。韓国は日本より上です。日本のアジアにおける地位は第二位どころか第三位やそれ以下となりつつあります。ガクト氏のような生活をみて幻想に浸りながら、ポジショントークで中国に文句を言うのではなく、自分たちの国の状態を客観的にみて、自分たちの身の丈に合った人生設計を心掛けたいものです。